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2010.03.05
■今月は良い作品が揃いました。数は少なめだったかもしれませんが、上位のクオリティは抜群。順位付けは非常に悩みました。順位つけは一応の目安。リンクをクリックするとレビューに飛びます。


1.河内遙「夏雪ランデブー」1巻
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…河内遙、5冊連続刊行のトップバッター。低温のバイト青年×さっぱり未亡人×執着心の強い幽霊の奇妙な三角関係。設定しかり、台詞まわししかり、どれも圧巻の出来。派手さはなくとも、一気に物語に引き込まれました。



2.吉田秋生「海街Diary」
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…ベテラン作家本領発揮の一作。鎌倉を舞台に繰り広げられる4人姉妹の優しい関係を描いた作品。鎌倉という枠、家族という枠から、姉妹それぞれの生き方を真っ正面から描き出します。



3.ろびこ「となりの怪物くん」4巻
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…お気に入りのあさ子にスポットが当たった4巻。そりゃテンション上がるでしょう。キャラクターひとりひとりが生き生き。恋愛バトルに参戦するメンツも出揃い、いよいよ物語は加速してきます。



4,紺野キタ「つづきはまた明日」2巻
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…相変わらずの優しさ、リカコのはっちゃけ、そして大人視点の増加によって、ますます子供の純粋さとまっすぐさが際立つ形に。「家族もの」という一言だけでは括れない、優しい雰囲気溢れる1作。



5.渡辺ペコ「ペコセトラ」
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…渡辺ペコ珠玉の読切り集。どれも日常と非日常の間を切り取ったような作品で、決して派手ではないものの、なぜかインパクト抜群で心に不思議な余韻を残してくれました。値段に対するページ数もお得。



6.西炯子「ひらひらひゅーん」
ひらひらひゅーん
…とある高校の弓道部員たちを描いた青春コメディ。ダメダメな男子たちに対する、女子たちの女神っぷりがツボ。こうもどうしようもなく、そして楽しい男子たちを描ける西炯子先生は凄い。



7.日向なつお「ありをりはべり」1巻
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…神様が見える女の子と、神様が見たい男の子を筆頭に、地元の神様と地歴部部員たちを交えつつおくるファンタジー。穏やかな雰囲気が素敵な一作。



8.田村由美「7SEEDS」17巻
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…夏のチームが合流。水面下で動く安吾と涼にイライラを募らせつつも、やっぱり目が離せない。どう考えても痛い目見るフラグですが、果たして。



9.藤間麗「黎明のアルカナ」3巻
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…ヒロインのベクルート王族への復讐というやや狭い枠から、国民を巻き込まざるを得ない大きな枠への転換。ファンタジー大作としてだんだんと本領発揮してきました。



10.乙橘「少年メイド」3巻
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…千尋可愛いよ千尋。相変わらずのハートフルさで私を魅了。ああ、なんて幸せな気分になれるのだろうか。



+α.宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」7巻
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…何か大きな転換点を迎えているような予感。りんの気持ちが読めないです!次巻でひとつの方向性が定まるような気がしますが、どうなるのでしょうか…

 上位7作品までは自信を持ってお薦めできる作品たちとなっています。新作3作、未レビュー2作、続刊2作とバランスも良い感じ。中でも河内遙先生の「夏雪ランデブー」は、本当に面白かったです。
 家族ものでは「海街Diary」と「つづきはまた明日」を。前者は説明不要の人気作、後者は優しい雰囲気あふれる素敵な作品となっています。色モノですが「少年メイド」もこの仲間でしょうか。
 
 個性派揃いの青春ストーリーは「となりの怪物くん」と「ひらひらひゅ~ん」を。どちらもキャラが生き生き。笑いとトキメキ両方を一度に楽しむことが出来ます。「ありをりはべり」も青春ものですが、こちらはファンタジー要素強めのお話。地味に推したい新作です。
 
 続刊では続きが気になる3作を。特に「黎明のアルカナ」はこう持っていくかと唸りました。
 
 

その他オススメタグをつけた作品
タアモ「あのこと ぼくのいえ」
タアモ「少女のメランコリー」
紺野キタ「SALVA ME」
タアモ「いっしょにおふろ」
すえのぶけいこ「リミット」
中村春菊「Hybrid Child」
アルコ「Loveletter from…」
津田雅美「eensy-weensyモンスター」
あいざわ遥「リネンとガーゼ」
岡田ハルキ「男子ingガール!」
岡田理知/田郁「八朔の雪-みをつくし料理帖」
タアモ/野島伸司「スヌスムムリクの恋人」


その他オススメ続刊
遠山えま「わたしに××しなさい!」2巻
桃森ミヨシ「悪魔とラブソング」9巻
河原和音「青空エール」4巻
 
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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。