
この味で始まったから
この味でお別れするの
■5巻発売です。
女の子の心に強く残る思い出は、時に甘く、時にすっぱく、時に苦い。色鮮やかに匂い立つ女の子たちの思い出を、食べ物とともに振り返る、珠玉のフーズメモリーズ。
女性、主として女の子の、時に甘く時にすっぱい思い出を、料理にのせておくる、読切り形式の連作短編集。料理ではなく、その子の人生・思い出を味わおうというお話。甘く楽しい思い出だけじゃなく、辛かったり、すっぱかったり、苦かったりと、味覚の分だけバリエーションは広がり、また女の子の数だけ食材は増える。そうして生まれる、料理の数々。
実にたくさんのシチュエーションを考えてくるなぁ、と毎回感心します。これといってパターン化されてるわけでもないと思うのですが、どうやって作ってるんだろ。壮大で厚みのある作品でも、少女マンガならではのトキメキがあるような作品でもありません。それでも、この作品が支持されているのは、それだけの魅力があるから。
【オトコ向け度:☆ 】
→微妙で繊細な女の子の心を描き出す作品。共感…でもないような気もしますが、基本的には女性が好んで読む内容なんじゃないでしょうか。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→ここまで続けたらもう立派な芸のうち。連作短編ですが、読み応えはそれなりにあります。
作品DATA
■著者:志村志保子
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックスCookie
■掲載誌:Cookie(平成17年2月号~連載中)
■既刊5巻
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