作品紹介→*新作レビュー*津田雅美「ちょっと江戸まで」
2巻レビュー→「変わらない」ことの良さ 《続刊レビュー》津田雅美「ちょっと江戸まで」2巻
関連作品レビュー→津田雅美「eensy-weensyモンスター」
津田雅美「ちょっと江戸まで」(3)
意外と自分…
ぼっちゃまの目線が他の人にいくの嫌なんだな
■3巻発売です。
旗本・桜井家に引き取られたそうび。水戸家の跡継ぎ・廸聖たちと通う学校にも慣れたころ、薩摩藩主の三女・島津爽がミシェルに憧れ転校してきた。廸聖と男前女子・爽&そうびの間に三角関係が…!爽と廸聖はどんどん仲良くなっていくけれど、それを見たそうびは…?大江戸アバンギャルド草紙、第3弾登場!
物語が向かう先は何処なのか…いや、そもそも物語なのか?というようなゆるく進まない毎日。でもホームコメディならこれでも良しなの?それにしても好き放題やりすぎだろ。
~お相撲さん~
津田先生は相撲が好き。これは「eensy-weensyモンスター」の柱にも書かれていたことなのですが、まさかこうしてお話として使ってくるとはね。登場したのは人気幕内力士と、同じ部屋で悩む(たぶん)ロシア人力士。ここで外国人力士かよと。しかもロシア人力士というと、ちょっと前に大麻問題で解雇された若ノ鵬、露鵬に白露山がいてすこしダーティなイメージのある背景。しかしそれでもロシア押しという津田先生、すごいっす。ちなみに人気幕内力士のほうは、寺尾を彷彿とさせるイケメンさん。少女漫画で許されるラインというと、このぐらいになってしまうのでしょう。智の花とか安美錦はOKだけど、貴闘力クラスになるとアウトっていう。

いえ、力士もですよ?

MJの訃報の際のこのネタ。他にエグザイルとかも出てきてるけども。こんな脱線を繰り返しながら、話は進んでいきます。いや、進んでる感覚はあまりないんだけども。
~そうびの行き先~
さて、裏表紙から考えると、今回の最大の目玉は三角関係だったみたいですね。確かにそうびと廸聖の物語であると考えると、この二人の関係性に最も変化をもたらしそうであった出来事はこれです。終着点は見えないものの、結果として何かしらの形や方向性が見えた時点で一つの区切りになりそうな予感。そこで一つ疑問が出てくるのですが、果たしてそうびは女らしく生きていくのか、それとも今まで通り男らしく生きていくのか、どっちなんでしょう。別にどっちでもいいじゃん、それがそうびなんだから。という模範的な回答をすることも出来ますが、いやいや敢えてそこは疑ってみようじゃないか、と。
今回はそうびがメイクを施されたいそう女っぽくキレイになるシーンがございます。そうびは慣れない格好にストレスを感じていたようですが、意外とこっちの方向あるんじゃないかなぁ、と。それに「分かれ道」にて、メインで描かれたシェロは、そうびを「きれいな女になる」なんて言っており、将来を予感させるような言葉に聞こえなくもありません。
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2巻レビュー→「変わらない」ことの良さ 《続刊レビュー》津田雅美「ちょっと江戸まで」2巻
関連作品レビュー→津田雅美「eensy-weensyモンスター」

意外と自分…
ぼっちゃまの目線が他の人にいくの嫌なんだな
■3巻発売です。
旗本・桜井家に引き取られたそうび。水戸家の跡継ぎ・廸聖たちと通う学校にも慣れたころ、薩摩藩主の三女・島津爽がミシェルに憧れ転校してきた。廸聖と男前女子・爽&そうびの間に三角関係が…!爽と廸聖はどんどん仲良くなっていくけれど、それを見たそうびは…?大江戸アバンギャルド草紙、第3弾登場!
物語が向かう先は何処なのか…いや、そもそも物語なのか?というようなゆるく進まない毎日。でもホームコメディならこれでも良しなの?それにしても好き放題やりすぎだろ。
~お相撲さん~
津田先生は相撲が好き。これは「eensy-weensyモンスター」の柱にも書かれていたことなのですが、まさかこうしてお話として使ってくるとはね。登場したのは人気幕内力士と、同じ部屋で悩む(たぶん)ロシア人力士。ここで外国人力士かよと。しかもロシア人力士というと、ちょっと前に大麻問題で解雇された若ノ鵬、露鵬に白露山がいてすこしダーティなイメージのある背景。しかしそれでもロシア押しという津田先生、すごいっす。ちなみに人気幕内力士のほうは、寺尾を彷彿とさせるイケメンさん。少女漫画で許されるラインというと、このぐらいになってしまうのでしょう。智の花とか安美錦はOKだけど、貴闘力クラスになるとアウトっていう。

いえ、力士もですよ?

MJの訃報の際のこのネタ。他にエグザイルとかも出てきてるけども。こんな脱線を繰り返しながら、話は進んでいきます。いや、進んでる感覚はあまりないんだけども。
~そうびの行き先~
さて、裏表紙から考えると、今回の最大の目玉は三角関係だったみたいですね。確かにそうびと廸聖の物語であると考えると、この二人の関係性に最も変化をもたらしそうであった出来事はこれです。終着点は見えないものの、結果として何かしらの形や方向性が見えた時点で一つの区切りになりそうな予感。そこで一つ疑問が出てくるのですが、果たしてそうびは女らしく生きていくのか、それとも今まで通り男らしく生きていくのか、どっちなんでしょう。別にどっちでもいいじゃん、それがそうびなんだから。という模範的な回答をすることも出来ますが、いやいや敢えてそこは疑ってみようじゃないか、と。
今回はそうびがメイクを施されたいそう女っぽくキレイになるシーンがございます。そうびは慣れない格好にストレスを感じていたようですが、意外とこっちの方向あるんじゃないかなぁ、と。それに「分かれ道」にて、メインで描かれたシェロは、そうびを「きれいな女になる」なんて言っており、将来を予感させるような言葉に聞こえなくもありません。
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