作品紹介→*新作レビュー* 高殿円/藤丘ようこ「神曲奏界ポリフォニカ~エターナル・ホワイト~」
高殿円/藤丘ようこ「神曲奏界ポリフォニカエターナル・ホワイト」(2)
私は強くなりたい
もう二度と
大切なものを失わずに済むように
■2巻発売しました。
プリムローズの後押しもあり、精霊師学院入学のための課題を辛くもクリアし、無事入学を果たしたスノウ。しかし世紀の入学でない事や、身分の違いからスノウは学園内で孤立。さらには愴想楽器と共に、何者かに精霊の森に打ち捨てられる。傷心のスノウはそこで、小さな精霊と出会い、命を救う。そのことで、神曲の力と、救った精霊・雫の命が長くないことを知り、神曲楽士に目指す決意をしたスノウだったが、彼女の行く手には新たな妨害の手が…
~基本原作知らない人です~
ライトノベルやゲームにはからっきしなので、原作ものはほぼ100%原作を知らないという私。故に原作をどれくらい活かしているかとか、原作に比べて面白いかとか、そういったレベルでのレビューができないことを改めて断っておきますね。ということで、神曲奏界ポリフォニカの第2巻登場です。原作ファンからは白と呼ばれているそうですね。二次元と香辛料!のFAボーイさんの発言を見て知ったという。
~プリムローズ嬢が素敵~
さて、1巻にて何やら怪しい空気をビンビンに漂わせていたプリムローズお嬢様ですが、2巻開始早々にダークサイド(?)に落ちました(笑)愛するスノウをブランカに取られてしまう事、そして自分がひとりぼっちになってしまう事を恐れた彼女は、聖獣エリュトロンにそそのかされて、あっという間に心を奪われてしまいます。そして…

スノウを、殺す
「愛する人を殺して、自分だけのものにする」という理論を振りかざし命を狙うキャラというのは割と多くの作品で見られますが、彼女の場合は何にも困っていないような育ちの良いお嬢様。そのギャップがなんとも魅力的に見えるではありませんか。キレイなものの間に垣間見る闇みたいなものに、吸い込まれてしまいそうになります。桜の下には死体が埋まってるみたいなこと?いや、違うか。得体の知れないものを簡単に信用、身を委ねてしまうというのは、こういう恵まれた人物にこそ起こりやすい現象ですよね。失敗体験の乏しさや、その身分の高さ故に、そうそう弱い部分を見せられない、ないし失敗した時にどう対処したらよいかわからないという。
~百合的な関係をベースに、男女の関係も構築~
ここまで説明していると、とっても百合百合しい内容になっていますが、決してそれだけではありません。ヒロインのスノウに関しては、プリムローズが危惧するようにブランカと関係を強めており、ゆくゆくは恋愛関係にもなるんじゃないかと思わせるような内容に。一方のプリムローズも、エリュトロンと契約を結ぶ際にキスをするシーンが描かれるなど、 男女関係を想起させるような描写が登場します。土台となっているのは、スノウとプリムローズの百合的な関係ですが、そこにさらに男女の関係を絡ませるという面白い構図が出来あがっています。しかも全て無理なく納得の行く形での投入。上手いです、美味いです。
~原作買おうかしら~
とえいあえず原作読みたいんですけど、色々種類あるんですよね?どこから読みはじめてもOKなのでしょうか?うーむ、もう少しリサーチを重ねて購入を検討してみたいと思います。また漫画の方はまだ続くみたいですねー。なんかキリのいいところで終わっていたので、これで最終回かと不安だったのですが、良かったです。あ、2巻レビューではほとんどプリムローズ嬢の事ばっかでしたが、見所はむしろ精霊の雫のほうなんじゃないかと思います。生きる意味・理由を、ああいった形で付与するというのは、ズルいと思いつつもやっぱり感動してしまいます。
■購入する→Amazon
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bk1

私は強くなりたい
もう二度と
大切なものを失わずに済むように
■2巻発売しました。
プリムローズの後押しもあり、精霊師学院入学のための課題を辛くもクリアし、無事入学を果たしたスノウ。しかし世紀の入学でない事や、身分の違いからスノウは学園内で孤立。さらには愴想楽器と共に、何者かに精霊の森に打ち捨てられる。傷心のスノウはそこで、小さな精霊と出会い、命を救う。そのことで、神曲の力と、救った精霊・雫の命が長くないことを知り、神曲楽士に目指す決意をしたスノウだったが、彼女の行く手には新たな妨害の手が…
~基本原作知らない人です~
ライトノベルやゲームにはからっきしなので、原作ものはほぼ100%原作を知らないという私。故に原作をどれくらい活かしているかとか、原作に比べて面白いかとか、そういったレベルでのレビューができないことを改めて断っておきますね。ということで、神曲奏界ポリフォニカの第2巻登場です。原作ファンからは白と呼ばれているそうですね。二次元と香辛料!のFAボーイさんの発言を見て知ったという。
~プリムローズ嬢が素敵~
さて、1巻にて何やら怪しい空気をビンビンに漂わせていたプリムローズお嬢様ですが、2巻開始早々にダークサイド(?)に落ちました(笑)愛するスノウをブランカに取られてしまう事、そして自分がひとりぼっちになってしまう事を恐れた彼女は、聖獣エリュトロンにそそのかされて、あっという間に心を奪われてしまいます。そして…

スノウを、殺す
「愛する人を殺して、自分だけのものにする」という理論を振りかざし命を狙うキャラというのは割と多くの作品で見られますが、彼女の場合は何にも困っていないような育ちの良いお嬢様。そのギャップがなんとも魅力的に見えるではありませんか。キレイなものの間に垣間見る闇みたいなものに、吸い込まれてしまいそうになります。桜の下には死体が埋まってるみたいなこと?いや、違うか。得体の知れないものを簡単に信用、身を委ねてしまうというのは、こういう恵まれた人物にこそ起こりやすい現象ですよね。失敗体験の乏しさや、その身分の高さ故に、そうそう弱い部分を見せられない、ないし失敗した時にどう対処したらよいかわからないという。
~百合的な関係をベースに、男女の関係も構築~
ここまで説明していると、とっても百合百合しい内容になっていますが、決してそれだけではありません。ヒロインのスノウに関しては、プリムローズが危惧するようにブランカと関係を強めており、ゆくゆくは恋愛関係にもなるんじゃないかと思わせるような内容に。一方のプリムローズも、エリュトロンと契約を結ぶ際にキスをするシーンが描かれるなど、 男女関係を想起させるような描写が登場します。土台となっているのは、スノウとプリムローズの百合的な関係ですが、そこにさらに男女の関係を絡ませるという面白い構図が出来あがっています。しかも全て無理なく納得の行く形での投入。上手いです、美味いです。
~原作買おうかしら~
とえいあえず原作読みたいんですけど、色々種類あるんですよね?どこから読みはじめてもOKなのでしょうか?うーむ、もう少しリサーチを重ねて購入を検討してみたいと思います。また漫画の方はまだ続くみたいですねー。なんかキリのいいところで終わっていたので、これで最終回かと不安だったのですが、良かったです。あ、2巻レビューではほとんどプリムローズ嬢の事ばっかでしたが、見所はむしろ精霊の雫のほうなんじゃないかと思います。生きる意味・理由を、ああいった形で付与するというのは、ズルいと思いつつもやっぱり感動してしまいます。
■購入する→Amazon