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Tag [続刊レビュー] 2010.03.29
作品紹介→ *新作レビュー*ミユキ蜜蜂「姫君と三匹の獣」



1102884159.jpgミユキ蜜蜂「姫君と三匹の獣」(2)


迷いそうになるたびに
何かが
道標をくれる



■2巻発売です。
 アルバフォレスト王国の王女・バイオレットが鴉・狐・蛇の三人組盗賊団“三獣士”と度に出てから早数ヶ月。ある街で些細な事から三獣士たちは喧嘩をし、険悪なムードに。喧嘩の原因の一端を作ったバイオレットは、その責任を感じ、仲直りさせるために、仲間を固い絆で結ぶ力を持つといわれる“七色の石”を探すのだが…!?


~姫が旅をする意味~
 姫はどうして旅に同行したんでしたっけ?物語は、三獣士の弱点である姫が狙われるorピンチに巻き込まれる→なんとか助けるという形が定番化しています。そうすると、余程の理由がない限り、バイオレットを連れて行くメリットはないわけで。いや、三獣士からしたら、彼女の事を気に入っているからいいのですが、当のバイオレットは嫌でもそのことを意識してしまいます。何か強い目的がないと、一緒にいつづける事は難しいんじゃないかな、と思いました。人の手によって描かれる物語ですから、一緒にはいつづけるでしょうし、3人に守られている状況を楽しむ事を一番の目的としているのであれば問題はないのですが、やはりずっと続けるとなると無理が出てきそうというか。3巻ではそこら辺に進展があると嬉しいかな、と思います。
 
 やっぱり鴉が本線なんですかね?そうなったら他の二人はどうなるんでしょう。しかし朽縄が嫉妬してむくれる姿は見てみたい気もしますね。いちばんショタっぽい朽縄が、個人的にお気に入りです。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
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レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
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BEARBEAR
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レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。