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Tag [続刊レビュー] 2010.03.29
作品紹介→もとなおこ「コルセットに翼」
5巻レビュー→このお話は、一体なんていうジャンルに属するのだろうね《続刊レビュー》「コルセットに翼」5巻



1102886884.jpgもとなおこ「コルセットに翼」(6)


お嬢さんの夢は
遠くて高くて
大きいんですね



■6巻発売しました。
 ついに崩れはじめたデスデモーナの王国。彼女の支配力が及ばなくなった寄宿学校には、見ため以上の平穏が訪れつつあった。そんな中、クリスたちは自らの将来を切り開くため動き出した。また彼女の周辺も、少しずつ変化が。セドリックの登場にリアムの反応は…。そしてローズデールとラファエルの関係は…?運命の歯車が徐々に動きはじめる。
 
 デスデモーナ王国の陥落により、物語は新たな方向へ進んでいきます。その要素となるのは、「クリスの進路」「与えられた鍵」そして「リアムとセドリックとの恋路」あたりでしょうか。


~明確に見えてきたクリスの進路~
 クリスは6巻にてはっきりと「大学に行きたい」そして「医者、それも開業医ではなく最新医療を学べる環境に身を置きたい」と宣言します。元々意志の強い子でしたが、ここまで具体的に自分の進む道を想い描けるってのはスゴいですよね。丁度作中にて、ライト兄弟が動力有人飛行に成功したというニュースが登場するのですが、この頃って女性が大学に行く事や、医者になることって普通のことなんですかね?イギリスですから、男女差よりも生まれの差の方が大きいのでしょうか。物語的に、最後まで描かれる可能性は少なそうですが、ひとつ進むべき道を持っていると、本人の心持ち・態度は大きく変わってきますから、相変わらず意志を強く持って振る舞ってくれる事でしょう。


~セドリックの健闘~
 また恋愛模様も俄に動き出しております。断然リアムと匂わせておいて、まさかのセドリック登場。正直セドリックって序盤にちょっとだけ登場して、気づかないうちにフェードアウトしていくキャラだと思っていたので(笑)ここにきて物語に食い込んできたのは本当に意外でした。しかもむっちゃ弱々しいヘタレくんだったはずが、何があったのか結構な男前になっていましたよ。それでも私はリアム本線だと思いますけど。だって越える壁は大きい方が良いでしょう?それに医者を志す女の子と八百屋の男の子なんて、なんとなく萌えるじゃないですか。しかしながた6巻で最もクリスを上気させたのは、ミスターバードでした(笑)ラファエルとローズデールはそういった形で絡んでくるのでしょうか?でもローズデールは先輩の旦那様ですから、そうなったらあらぬ方向に進みそうでございますよ。


~鍵は?~
 最も物語の動きに関わってきそうなのが、「鍵」の一件なのですが、個人的にはっこだけ今ひとつ追いきれずにいるという。読み込み不足でしょうねー。7巻では大きく動いてきそうなので、そのとき書こうかな、と思います。


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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