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このお話は、一体なんていうジャンルに属するのだろうね《続刊レビュー》「コルセットに翼」5巻
もとなおこ「コルセットに翼」(6)
お嬢さんの夢は
遠くて高くて
大きいんですね■6巻発売しました。
ついに崩れはじめたデスデモーナの王国。彼女の支配力が及ばなくなった寄宿学校には、見ため以上の平穏が訪れつつあった。そんな中、クリスたちは自らの将来を切り開くため動き出した。また彼女の周辺も、少しずつ変化が。セドリックの登場にリアムの反応は…。そしてローズデールとラファエルの関係は…?運命の歯車が徐々に動きはじめる。
デスデモーナ王国の陥落により、物語は新たな方向へ進んでいきます。その要素となるのは、「クリスの進路」「与えられた鍵」そして「リアムとセドリックとの恋路」あたりでしょうか。
~明確に見えてきたクリスの進路~ クリスは6巻にてはっきりと「大学に行きたい」そして「医者、それも開業医ではなく最新医療を学べる環境に身を置きたい」と宣言します。元々意志の強い子でしたが、ここまで具体的に自分の進む道を想い描けるってのはスゴいですよね。丁度作中にて、ライト兄弟が動力有人飛行に成功したというニュースが登場するのですが、この頃って女性が大学に行く事や、医者になることって普通のことなんですかね?イギリスですから、男女差よりも生まれの差の方が大きいのでしょうか。物語的に、最後まで描かれる可能性は少なそうですが、ひとつ進むべき道を持っていると、本人の心持ち・態度は大きく変わってきますから、相変わらず意志を強く持って振る舞ってくれる事でしょう。
~セドリックの健闘~ また恋愛模様も俄に動き出しております。断然リアムと匂わせておいて、まさかのセドリック登場。正直セドリックって序盤にちょっとだけ登場して、気づかないうちにフェードアウトしていくキャラだと思っていたので(笑)ここにきて物語に食い込んできたのは本当に意外でした。しかもむっちゃ弱々しいヘタレくんだったはずが、何があったのか結構な男前になっていましたよ。それでも私はリアム本線だと思いますけど。だって越える壁は大きい方が良いでしょう?それに医者を志す女の子と八百屋の男の子なんて、なんとなく萌えるじゃないですか。しかしながた6巻で最もクリスを上気させたのは、ミスターバードでした(笑)ラファエルとローズデールはそういった形で絡んでくるのでしょうか?でもローズデールは先輩の旦那様ですから、そうなったらあらぬ方向に進みそうでございますよ。
~鍵は?~ 最も物語の動きに関わってきそうなのが、「鍵」の一件なのですが、個人的にはっこだけ今ひとつ追いきれずにいるという。読み込み不足でしょうねー。7巻では大きく動いてきそうなので、そのとき書こうかな、と思います。
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