このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2010.04.07
作品紹介→小椋アカネ「絶対平和大作戦」



zettaiheiwadaisakusen.jpg小椋アカネ「絶対平和大作戦」(3)


ヨハネさまの腕の中は
今でもドキドキするけれど
そのままじっとしていると
とても幸せな心地に変わる…



■3巻発売しました。
 戦争を止めるために婚約したヨハネとユーダ。超険悪だった二人だったけれど、実直で優しいヨハネの人柄を見るにつれ、ヨーダは徐々に心を溶かしていく。そして気づけば、かけがえのない存在に。ついに本当の恋人同士になった二人だったけど、ヨハネがユーダの母国・カナンで起きた虐殺事件に関与しているという噂が流れ、婚約解消のピンチに。必死に彼の無実を訴えるヨーダだったけど…?


~ユーダがどんどん愛らしくなってきます~
 ゆっくりゆっくり、やっと3巻発売です。1巻では頑にヨハネを拒みつづける姿がかわいらしく、2巻ではどう距離を縮めたらよいか分からず戸惑う姿がかわいらしかったユーダ。そして3巻、今度は有り余る好きという気持ちを素直に表現できず、なんだかとってもわがままで子供っぽくなってしまった彼女の姿がそこにはありました。もうね、何でこんなにかわいいんでしょうかってくらいかわいらしい。この感情、何かに例えるのだとしたら、小動物を相手にしているときのものですよ。いちいちテンパっててリアクションが大げさなその姿が、なんとも愛くるしいのです。飼い主はもちろんヨハネ。例えば…


絶対平和大作戦3-1
なでなでに怯えてるこんな感じとか…
 

絶対平和大作戦3-2
自分の想い通りにならなくて号泣しちゃうあたりとか
 
 
 我慢とその反動の号泣というパターン、お前は子供か!物語の導入時は、国の平和のために婚約をでっち上げたという設定から、自己犠牲の精神を持った非常にオトナな女性なのかな、と思っていたのですが、もはや真逆ですよ。ダダこねて泣くとか、今どき小学生でもしません。しかしそんなユーダがかわいらしい。やっぱり腐ってもお姫さまだったのです。こういう王子様と結ばれる系統のストーリーは、総じてヒロインがしっかり者で貧欲であるパターンが多いので、このパターンは新鮮。やっぱりね、お姫さまは、女の子はこうでなくちゃ。相手役の王子様も、これくらい気難しいお嬢様をしっかりといなして、華麗にフォローしてあげるぐらいの方が、より魅力が発揮できるってもんです。


~まだまだ続きます~
 さて、もはや二人の想いにこれ以上のブレは生じないのですが、そこはこの手の作品らしく、様々な障壁が二人の前に立ちはだかります。両国の確執はもとより、それぞれの家にも内紛はあり、またその隙をついて攻め込もうとする第三国もあり。なかなか二人の周りは落ち着きません。うーむ、まだまだネタはつきそうにないですね。いつになるかはわかりませんが、4巻も楽しみです。次はどんな顔を見せてくれるのやら。。


■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「LaLa DX」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。