作品紹介→
小椋アカネ「絶対平和大作戦」
小椋アカネ「絶対平和大作戦」(3)
ヨハネさまの腕の中は
今でもドキドキするけれど
そのままじっとしていると
とても幸せな心地に変わる…■3巻発売しました。
戦争を止めるために婚約したヨハネとユーダ。超険悪だった二人だったけれど、実直で優しいヨハネの人柄を見るにつれ、ヨーダは徐々に心を溶かしていく。そして気づけば、かけがえのない存在に。ついに本当の恋人同士になった二人だったけど、ヨハネがユーダの母国・カナンで起きた虐殺事件に関与しているという噂が流れ、婚約解消のピンチに。必死に彼の無実を訴えるヨーダだったけど…?
~ユーダがどんどん愛らしくなってきます~ ゆっくりゆっくり、やっと3巻発売です。1巻では頑にヨハネを拒みつづける姿がかわいらしく、2巻ではどう距離を縮めたらよいか分からず戸惑う姿がかわいらしかったユーダ。そして3巻、今度は有り余る好きという気持ちを素直に表現できず、なんだかとってもわがままで子供っぽくなってしまった彼女の姿がそこにはありました。もうね、何でこんなにかわいいんでしょうかってくらいかわいらしい。この感情、何かに例えるのだとしたら、小動物を相手にしているときのものですよ。いちいちテンパっててリアクションが大げさなその姿が、なんとも愛くるしいのです。飼い主はもちろんヨハネ。例えば…

なでなでに怯えてるこんな感じとか…

自分の想い通りにならなくて号泣しちゃうあたりとか
我慢とその反動の号泣というパターン、お前は子供か!物語の導入時は、国の平和のために婚約をでっち上げたという設定から、自己犠牲の精神を持った非常にオトナな女性なのかな、と思っていたのですが、もはや真逆ですよ。ダダこねて泣くとか、今どき小学生でもしません。しかしそんなユーダがかわいらしい。やっぱり
腐ってもお姫さまだったのです。こういう王子様と結ばれる系統のストーリーは、総じてヒロインがしっかり者で貧欲であるパターンが多いので、このパターンは新鮮。やっぱりね、お姫さまは、女の子はこうでなくちゃ。相手役の王子様も、これくらい気難しいお嬢様をしっかりといなして、華麗にフォローしてあげるぐらいの方が、より魅力が発揮できるってもんです。
~まだまだ続きます~ さて、もはや二人の想いにこれ以上のブレは生じないのですが、そこはこの手の作品らしく、様々な障壁が二人の前に立ちはだかります。両国の確執はもとより、それぞれの家にも内紛はあり、またその隙をついて攻め込もうとする第三国もあり。なかなか二人の周りは落ち着きません。うーむ、まだまだネタはつきそうにないですね。いつになるかはわかりませんが、4巻も楽しみです。次はどんな顔を見せてくれるのやら。。
■購入する→
Amazon
/
bk1