作品紹介→岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」
4巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」4巻
5巻レビュー→やっぱり赤沢さんが気になる《続刊レビュー》「町でうわさの天狗の子」5巻
岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」(6)
あたしはずっと
ずっと
気にしてたんだ
あのときから…
■6巻発売しました。
ようやく瞬ちゃんが京都旅行から戻ってきた。だが、瞬ちゃんのいない間に、石鎚山五郎坊(栄介くん)のいる四国へ、初詣に行く約束をしてしまった秋姫は、そのことを瞬ちゃんに話してちょっぴり気まずい雰囲気に。また、季節は冬。クリスマスに始まり、初詣にバレンタインと、ウキウキのイベント盛りだくさん。“ほんとの恋”さがしに夢中な女の子たちの想いは、どこに向かっていくのやら…!?
~イベント満載で何も起こらぬはずが無い~
小学館漫画賞受賞後の新刊ということで、書店でのプッシュもすごかったように思います。というわけで、6巻発売でございますよ。今回は、冬のイベントを盛り込みながらのストーリー展開。瞬ちゃん帰還から、クラス別でのクリスマス会に、四国への初詣、そして冬休みを挟んでのバレンタイン。もう何も起こらないわけが無いんですよ。だってこれ、ど真ん中の少女漫画なんですからね!?
~おもいきれない想い~
正直途中で失速した感じもしていたんですが、ここにきてグングン面白くなってます。恐らくこれからもっと面白くなるはず。私がどうしてそう感じるのか少し考えてみたのですが、恐らくそれは岩本先生が描く「恋を育てている過程」が個人的に好きだからかな、と。もちろんタケルくんとつき合っているときも面白かったのですが、それだけだとお腹がすくわということで、秋姫よりもむしろ「好き」を育てる赤沢さんの動向が楽しみだったり。それが今は、気づいてみたらみんな同じ立ち位置にいます。秋姫は瞬ちゃんに、赤沢さんは三郎坊に、そして緑ちゃんは先輩に、それぞれおもいきれない想いを抱えているという状況。全力でまっすぐに「好き」と思うことさえためらわれる、なんとももどかしい想いです。そして岩本先生は、そんな微妙すぎる距離感の恋愛模様を描き出すのが抜群に上手いのですよ。もうね、緑ちゃんといい秋姫といい。そして最後には赤沢さんのあのシーンですよ。どうしようもない想いを、語りかけるように並べたあのモノローグが、本当に切なかった。あー全部持っていかれた。
~赤沢さんと紅葉の違い~
ということで、相変わらず赤沢さんが素敵なわけですが、かわいらしさでは恐らく赤沢さんにも引けを取らないであろう存在が本作にいることを覚えておいででしょうか。それが、京都の鞍馬天狗の娘・紅葉ちゃんです。秋姫と同じ天狗の子でありながら、その容姿は全く異なりとってもかわいらしい彼女。作中でも多少モテているようですが、読者の感想を聞くとあまり人気が無い模様。水星さんもヤマカムさんも断然赤沢さん推しですし、プリン味サワーの10さんは緑ちゃん推し。確かに秋姫から瞬ちゃんを奪ってしまいそうな勢いですし、何より色々と幸せそうな所が鼻にかかるのでしょうか。それにしても赤沢さんとは全然違うな…なんて思っていたら、この二人の人気の違いの理由を表したような1コマを発見…

ショートパンツとスカート
真冬のスケートという状況を考えると、どちらも違和感のある格好。でもこの二つじゃ全然違うんですよ!赤沢さんのスカートは、どこか奥ゆかしさというか、制約のある中での頑張りを感じられてとっても微笑ましいのですが、紅葉のショートパンツはなんか、なんかえげつないというかあからさまというか、とにかくそんなような感覚を受けて素直に受け取れないんですよ。もちろんひいき目たっぷりですので、気のせいだといわれたらそれまでなのですが、この感覚をわかってくれる男性は少なからずいるんじゃないかな、と勝手に思っています。いや、そもそもそんな感情しか与えられないように描かれてしまっている紅葉が可哀想なのか。よし、7巻では紅葉の魅力を考えてみようじゃないか!いつの間にか呼び捨てになっていたことに気づきつつ、レビューを締めたいと思います。ではでは…
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5巻レビュー→やっぱり赤沢さんが気になる《続刊レビュー》「町でうわさの天狗の子」5巻

あたしはずっと
ずっと
気にしてたんだ
あのときから…
■6巻発売しました。
ようやく瞬ちゃんが京都旅行から戻ってきた。だが、瞬ちゃんのいない間に、石鎚山五郎坊(栄介くん)のいる四国へ、初詣に行く約束をしてしまった秋姫は、そのことを瞬ちゃんに話してちょっぴり気まずい雰囲気に。また、季節は冬。クリスマスに始まり、初詣にバレンタインと、ウキウキのイベント盛りだくさん。“ほんとの恋”さがしに夢中な女の子たちの想いは、どこに向かっていくのやら…!?
~イベント満載で何も起こらぬはずが無い~
小学館漫画賞受賞後の新刊ということで、書店でのプッシュもすごかったように思います。というわけで、6巻発売でございますよ。今回は、冬のイベントを盛り込みながらのストーリー展開。瞬ちゃん帰還から、クラス別でのクリスマス会に、四国への初詣、そして冬休みを挟んでのバレンタイン。もう何も起こらないわけが無いんですよ。だってこれ、ど真ん中の少女漫画なんですからね!?
~おもいきれない想い~
正直途中で失速した感じもしていたんですが、ここにきてグングン面白くなってます。恐らくこれからもっと面白くなるはず。私がどうしてそう感じるのか少し考えてみたのですが、恐らくそれは岩本先生が描く「恋を育てている過程」が個人的に好きだからかな、と。もちろんタケルくんとつき合っているときも面白かったのですが、それだけだとお腹がすくわということで、秋姫よりもむしろ「好き」を育てる赤沢さんの動向が楽しみだったり。それが今は、気づいてみたらみんな同じ立ち位置にいます。秋姫は瞬ちゃんに、赤沢さんは三郎坊に、そして緑ちゃんは先輩に、それぞれおもいきれない想いを抱えているという状況。全力でまっすぐに「好き」と思うことさえためらわれる、なんとももどかしい想いです。そして岩本先生は、そんな微妙すぎる距離感の恋愛模様を描き出すのが抜群に上手いのですよ。もうね、緑ちゃんといい秋姫といい。そして最後には赤沢さんのあのシーンですよ。どうしようもない想いを、語りかけるように並べたあのモノローグが、本当に切なかった。あー全部持っていかれた。
~赤沢さんと紅葉の違い~
ということで、相変わらず赤沢さんが素敵なわけですが、かわいらしさでは恐らく赤沢さんにも引けを取らないであろう存在が本作にいることを覚えておいででしょうか。それが、京都の鞍馬天狗の娘・紅葉ちゃんです。秋姫と同じ天狗の子でありながら、その容姿は全く異なりとってもかわいらしい彼女。作中でも多少モテているようですが、読者の感想を聞くとあまり人気が無い模様。水星さんもヤマカムさんも断然赤沢さん推しですし、プリン味サワーの10さんは緑ちゃん推し。確かに秋姫から瞬ちゃんを奪ってしまいそうな勢いですし、何より色々と幸せそうな所が鼻にかかるのでしょうか。それにしても赤沢さんとは全然違うな…なんて思っていたら、この二人の人気の違いの理由を表したような1コマを発見…

ショートパンツとスカート
真冬のスケートという状況を考えると、どちらも違和感のある格好。でもこの二つじゃ全然違うんですよ!赤沢さんのスカートは、どこか奥ゆかしさというか、制約のある中での頑張りを感じられてとっても微笑ましいのですが、紅葉のショートパンツはなんか、なんかえげつないというかあからさまというか、とにかくそんなような感覚を受けて素直に受け取れないんですよ。もちろんひいき目たっぷりですので、気のせいだといわれたらそれまでなのですが、この感覚をわかってくれる男性は少なからずいるんじゃないかな、と勝手に思っています。いや、そもそもそんな感情しか与えられないように描かれてしまっている紅葉が可哀想なのか。よし、7巻では紅葉の魅力を考えてみようじゃないか!いつの間にか呼び捨てになっていたことに気づきつつ、レビューを締めたいと思います。ではでは…
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