このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [オススメ] 2010.04.19
07171111.jpgにざかな「4ジゲン」(1)


「ハインリッヒ黒沢さん」
「…はい」



■2巻発売しました。
 ここはとある定時制高校。様々な生徒が通います。毎日毎日微妙に教室内の顔ぶれが変わっていたり、滅多に見かけない生徒が突然目立ちはじめたり、いつの間にか忽然といなくなっていたり、一度しか視界に入らない生徒もいるかもしれませんが、ここはそういう学校です。気にしないように!
 
 「B.B.Joker」(→レビュー)のにざかな先生がけんか別れ(というネタ)のあと、再びタッグを組んでLaLaに舞い戻ってきました!といっても4年前のこと。2巻発売まで連載開始からおよそ5年経っているのだから驚き。ゆっくりゆっくり筆を重ねつつ、なんとか2巻発売までこぎつけました。前作は、男である原作者にざにブラックの効いたネタに、女性である絵担当かなが極めて少女漫画チックな作画で仕上げるという、ギャップのあるブラック4コマを繰り出しました。それに対し今回は、ネタとして定時制高校という枠を設定し、逆にスタイルとして枠のある4コマではなく、1ページを自由に使いネタを描くという方式に変更。またしても好き放題やってます。


4ジゲン
この間。こういう多くを語らず間で訴求してくるようなネタが好きです。


 高校の生徒たちは本当に様々な人間たちがいます。定時制高校というのがミソで、オールカマーな状態。そう考えると、もはや学校という枠など必要ないのではないかとすら思えてしまうのですが、ある程度ネタの方向性が決まっている方がやりやすいのでしょう。描き方は4コマではなく、1ページ自由方式になりましたが、ネタの方向性は一緒。相変わらずブラックブラックで、ときにシュール。ネタはある程度自由ではありますが、使いやすいキャラをレギュラー化し、似たネタを毎度くりかえしていきます。パターンに入れば強いですから、今作も安心のにざかなクオリティでございますよ。
 
 個人的なお気に入りは、ストーカー少女。好きなあの人へ思いを伝えるため、様々な試みをするのですが、それが尽くストーカーチックになってしまうというもの。必死だけど可哀想。そんな強さと悲哀を含んだ彼女の姿が、前作レギュラーだった「グリーンハイツ202」の女の子と被ってしまい、どうにも気になってしまうのですよ。


【男性へのガイド】
→もちろんオススメ。原作者さんが男性というのもありますし、ギャグは比較的親しみやすいはず。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→別に4コマでも良かったんじゃないかとも思うんですが、別にそれが面白さにプラスマイナスの作用を及ぼしているようにも思えませんし、普通にオススメで。


作品DATA
■著者:にざかな
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめコミックススペシャル
■掲載誌:LaLa(2005年7月号~)
■既刊2巻
■価格:648円+税


■購入する→Amazon

カテゴリ「LaLa」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

解散した時はめっちゃ悲しかったけど 復活してくれてありがとおおおおお
って感じです。
絵とギャグのギャップが最高です!
From: めい * 2011/10/15 18:53 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。