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Tag [オススメ] [名作ライブラリ] 2009.02.15
放課後保健室水城せとな「放課後保健室」


あなたには来週から
ここで行われる特別授業に参加してもらいます
学校を「卒業」するために



■主人公の一条真白は、上半身が男で下半身が女という秘密を持った高校生。ある日、地下の保健室に呼び出され、特別授業に参加することになる。授業の内容は、生徒同士がひとつの夢の中で心を闘わせ、「鍵」を奪い合うというもの。夢の中では、各々の生徒が抱えるココロの問題が具現化した姿になっており、誰が誰なのかはわからない。自分の課題をクリア出来た者だけが、鍵を手にし、晴れて卒業を迎えられるというのだが、果たして真白は無事卒業することができるのだろうか…!?

 現在「黒薔薇アリス」、「失恋ショコラティエ」→(レビューはこちら)を絶賛連載中の水城せとな先生による、傑作ファンタジーをご紹介。各々内面に課題を抱えた生徒達が、夢の中で心を闘わせながら卒業を目指すという設定。メインキャラクターは3人。上半身が男。下半身が女という秘密を抱え、ふたつの性別の間で揺れる一条真白。幼少期のレイプ体験から、極度の男性恐怖症に陥っている藤島紅葉。そして真白を「女だ」と断言し、なにかとちょっかいを出してくる水橋蒼。それぞれが抱える心の闇を、どのようにして克服していくのか。奇妙な特別授業を通して描かれるこの世界に、きっとアナタも引き込まれることでしょう。
 
 全十巻ですが、その間一度も話が緩むことはありません。端々にちりばめられた伏線を、とりこぼすことなくきっちりと回収し、最後には全ての謎が明らかになるという計算された構成。内面深くを描く作品だからなのかはわかりませんが、サブキャラたちもみな存在感があり、作品の魅力を引き出しています。心の闇という「静」の要素を、夢でのバトルという「動」で表現した手腕は、見事というほかありません。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→星5つでも良いかとも思ったんですが、表紙からもわかる通り作画が少々「耽美」を匂わせるものになっていまして、それが苦手な方もいるだろーなと。あと決して「バトルもの」ではありませんので、一つよろしく。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→完成度の高さ。巻を重ねるごとにどんどん面白さが増していきます。表紙とタイトルで「エロ?止めよ」と思った方、絶対損してますよ。


作品DATA
■著者:水城せとな
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセス・コミックス
■掲載誌:月刊プリンセス(2004年7月号~2007年12月特大号)  
■全10巻
■定価:各390円+税
■「このマンガがすごい!2008」オンナ編第16位,「このマンガがすごい! 2009」オンナ編第24位

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