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Tag [続刊レビュー] 2010.05.08
作品紹介→*新作レビュー*南マキ「声優かっ!」



1102894436.jpg南マキ「声優かっ!」(2)


叶えてやるよ
お前の夢



■2巻発売です。
 人気アニメのヒロイン目指して、名門ヒイラギ学園声優科に通う姫。落ちこぼれ4人組の1人としてバカにされるも、2年生とのお昼の放送対決に勝ち、次の放送の枠をゲットする。次の放送はアテレコと決めた4人だったが、その映像候補に、AQUAのとりまきリーダーの制作したアニメーションを選出してしまう。もちろん彼女は姫のことを敵視していて…次のお昼の放送はどうなる!?


~アニメ化はまだですか?~
 早くアニメ化しましょうよ。もう決まってるんでしょ?という感じのこちら。早くもちょいちょいと脇道に逸れながら、物語は進んでいます。今回の見所は二つ。AQUAの取り巻きのリーダー格の女の子・一条梅と落ちこぼれ4人組の物語と、姫の母親との関係。まずは梅の方からお話ししましょうか。


~梅という名前の子はかわいいですよね~
 梅という名前の時点で勝ちですよ。だって「君に届け」(→レビュー)のくるみちゃんと同じ名前なんですもの。こちらの梅ちゃんも、素直じゃない勝ち気な女の子で、学園のアイドルに夢中になっておりました。なんてこちらは萌え的にアイドルを楽しむ嗜好の持ち主で、絵師として活動しながら、動画をネットで発表しているという趣味を持っています。いわゆるオタクな子で、さすが声優漫画と言った所でしょうか。

せいゆうか
 何かにつけて「萌え」を主張し、「4人組のせいで萌えなくなった」とか言っちゃう彼女ですが、そんな彼女に萌えまくりの私がいたという。素直になれない子の、一生懸命な主張が素敵です。しかし彼女、真っ正面向いたときの無表情時の顔が怖い。2~3回そういったカットがあるのですが、肩幅あるのかやたら存在感があり、同時に目が死んでいます。この落差はなんなんでしょうね。その顔が妙に印象に残ったのでした。


~姫の選択をどう思うかが、南マキ作品を楽しめるかの指標になる?~
 今回、姫と母親の関係が明らかになります。姫にはモデルとして活躍している妹がおり、母親はこちらの姉に愛情と期待を注いできました。姉の姫も愛情と期待をもって育てるも、姉に比べると少々見劣り、扱いは歴然の差が。結果を残す誇らしい妹に、落ちこぼれで恥ばかりかく姉。母親は、そういった認識で姫のところを見ていたようです。しかし姫は、それにもめげず、それでも母親を喜ばせようと頑張りつづけます。母親を恨むなんて全くありません。むしろ母親を喜ばせること=母親に認められることこそが彼女の人生の軸となっているようなきらいすらあるという。これって違和感バリバリなんですよ。ちょっと姫、鈍感というか母親大好きすぎないかとか。結局姫は家を出るという選択をするわけですが、何も捨てることなく前に進むというのは面白いな、と。女優漫画の「Honey Hunt」(→レビュー)などは、前に進む度に何かを捨てていくというストーリー展開で、真逆といえる構成です。こういうところがこの作品の魅力なのだと思うのですが、同時にリアリティの喪失にも繋がるような気がするところ。これを良いと思えるか否かが、南マキ作品を楽しめるかどうかの判断材料になるのではないでしょうか。
 

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コメント

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From:  * 2010/12/21 19:24 *  * [Edit] *  top↑
ご指摘ありがとうございました。
From: いづき@管理人 * 2011/02/06 09:14 * URL * [Edit] *  top↑
えっと、私は「声優かっ!」の、4巻まで持っているんですが、中途半端に持っているので早く見たくて、体がうずうずしています。
妹や、姉が「見たい」って言って来るんですが(私の家は、8人兄弟です。)、やっぱり自分が持っているものなので、他の人に見せたくない!っと言う、気持ちもあります。
あと、これは私の感想なんですが、周麻にツンデレをやらせてみてはどうでしょうか?
From: ソウル * 2011/02/10 15:18 * URL * [Edit] *  top↑
私は、12巻まで、全部読みきりました。
最後に、ミズキを除くみんなが、ハッピーになったので、よかったです。
From: ちるか * 2013/05/11 15:23 * URL * [Edit] *  top↑

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