作品紹介→鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」
4巻レビュー→花ゆめで今一番ラブでコメしてるのはこの作品に違いない《続刊レビュー》「神様はじめました」4巻
5巻レビュー→天狗の鞍馬はいらない子じゃなかった!《続刊レビュー》鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」5巻
鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」(6)
ええやん別に
好きな男が妖で何がいかんの?
本当に好きならどうでもいいことや
■6巻発売しました。
ミカゲ社での祭を成功させた奈々生のもとに、出雲で開かれる神様たちの会議“神議り”への召喚状が届く。はじめ行く気がなかった奈々生だったが、ミカゲの居場所がわかるかもしれないという話を使いから聞いて、少しその気に。そんな中、その出席権を懸けて、現人神と呼ばれる少女・柊香夜子と競うことに。試験内容は、式神の育成。自信満々、高飛車な態度の香夜子は、あろうことか神使の巴衛を我がものにしようとして…!?
6巻発売です。年末の記事にて超絶プッシュしたものですから、どうにもレビューするにあたって勝手にプレッシャーを感じてしまうという(笑)あまり気負っても仕方がないですし、読めば楽しさがわかると思うので、気楽にいきたいと思います。
~新キャラ登場~
今回一人の新キャラが登場しました。現人神として崇められる女の子・香夜子。前髪パッツンで、態度はとことん高飛車。余程自分の能力に自信があるのか、はたまたこの戦いに懸けているのか。その結果は読んでからのお楽しみですが、この香夜子、今後どのような形で物語に関わっていくのか、非常に興味深いです。人間でありながら神様をして、人間でない男性に恋をする。競争相手として出会うことになった二人ですが、置かれている状況は似ています。好敵手としても良し、お互い理解し合える親友的ポジションとしても良し。どちらにせよ、そこに置きさえすれば、これからも重要な人物として物語に絡んできてくれるはず。話の関係上、単発キャラがやや多いのが、強みでもあり弱みでもあったのですが、そろそろライバルないし理解者ポジションで固定のキャラが出てきてほしいなぁ、と思っていたので、これは期待大。香夜子が恋する相手に関しては、まだまだなぞな部分が多く、これからも多大に物語に絡んでくることが予想されます。もう楽しみと言わざるを得ません。素直すぎる奈々生に、素直じゃない香夜子。この対比がまた面白いではないですか。
~神様ではなく、あくまで女の子として~
奈々生の素敵なところは、どこまでも“女の子”でありつづけるところにあるのだな、と今回改めて感じました。神様として生活し、段々と不思議な力も身について来た彼女。しかしながら決して神様らしく振る舞うことはなく、あくまで自然体で日々を過ごしています。神様を描いたファンタジックなストーリーなハズなのに、作品から受ける印象は、ひとりの女の子の青春的日常を描いた作品のソレ。普通に恋をして、普通に友達の手助けをして、イベントがあれば頑張る。ただその相手が妖怪だったり、神様だったり、その舞台が神社だったり異世界だったりするだけです。

6巻、神使の護と一緒に、軽やかに夢中で校舎を走り回るその姿から感じたのは、神様としての成長ではなく、ひとりの女の子の、「ただ楽しい」というストレートな感覚。神様としての自覚(プライド・使命感)が彼女の中にあまり芽生えていないからこそ、あそこまで軽やかに駆け抜けることができたのではないかな、と。そして香夜子との対決もまた、神様として対峙するのではなく、あくまで女の子同士として対峙しているように見受けられます。この視点の低さが素敵。ちょっと単純すぎるところがありますが、単純だからこそ愛らしいし、親しみが持てる。やっぱりかわいいですよ、奈々生は。
~もっともっとラブなコメが見たい!~
連載開始以来、安定して面白いのですが、個人的には「がんばれ!がんばれ!もっとやれるって!」(松岡修造風)という想いが少しあったりします。とにかく恋愛にうつつを抜かしちゃう奈々生が、愛したがられる奈々生が、わがままな奈々生がもっと見たいのですよ!こういうシーンが!
デートしよっか
流れで「デートしよっか」とか言っちゃう、この感じが好き。ほんとにフツーの女の子。ただ相手が妖ってだけなんです。前にも書きましたが、こういうタイプのヒロインは、白泉社花とゆめ系にはあまりいないんですよ。だからすごく応援してやりたい。というか、応援してあげたくなる。「グッドモーニングコール」(→レビュー)の菜緒とか、ちょっとアホというか能天気というか。いいじゃないですか、打算も何もない、素直な心の持ち主で。だからそろそろ、一発すごいのお願いしますよ!ジュリエ先生!
■購入する→Amazon
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bk1
4巻レビュー→花ゆめで今一番ラブでコメしてるのはこの作品に違いない《続刊レビュー》「神様はじめました」4巻
5巻レビュー→天狗の鞍馬はいらない子じゃなかった!《続刊レビュー》鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」5巻

ええやん別に
好きな男が妖で何がいかんの?
本当に好きならどうでもいいことや
■6巻発売しました。
ミカゲ社での祭を成功させた奈々生のもとに、出雲で開かれる神様たちの会議“神議り”への召喚状が届く。はじめ行く気がなかった奈々生だったが、ミカゲの居場所がわかるかもしれないという話を使いから聞いて、少しその気に。そんな中、その出席権を懸けて、現人神と呼ばれる少女・柊香夜子と競うことに。試験内容は、式神の育成。自信満々、高飛車な態度の香夜子は、あろうことか神使の巴衛を我がものにしようとして…!?
6巻発売です。年末の記事にて超絶プッシュしたものですから、どうにもレビューするにあたって勝手にプレッシャーを感じてしまうという(笑)あまり気負っても仕方がないですし、読めば楽しさがわかると思うので、気楽にいきたいと思います。
~新キャラ登場~
今回一人の新キャラが登場しました。現人神として崇められる女の子・香夜子。前髪パッツンで、態度はとことん高飛車。余程自分の能力に自信があるのか、はたまたこの戦いに懸けているのか。その結果は読んでからのお楽しみですが、この香夜子、今後どのような形で物語に関わっていくのか、非常に興味深いです。人間でありながら神様をして、人間でない男性に恋をする。競争相手として出会うことになった二人ですが、置かれている状況は似ています。好敵手としても良し、お互い理解し合える親友的ポジションとしても良し。どちらにせよ、そこに置きさえすれば、これからも重要な人物として物語に絡んできてくれるはず。話の関係上、単発キャラがやや多いのが、強みでもあり弱みでもあったのですが、そろそろライバルないし理解者ポジションで固定のキャラが出てきてほしいなぁ、と思っていたので、これは期待大。香夜子が恋する相手に関しては、まだまだなぞな部分が多く、これからも多大に物語に絡んでくることが予想されます。もう楽しみと言わざるを得ません。素直すぎる奈々生に、素直じゃない香夜子。この対比がまた面白いではないですか。
~神様ではなく、あくまで女の子として~
奈々生の素敵なところは、どこまでも“女の子”でありつづけるところにあるのだな、と今回改めて感じました。神様として生活し、段々と不思議な力も身について来た彼女。しかしながら決して神様らしく振る舞うことはなく、あくまで自然体で日々を過ごしています。神様を描いたファンタジックなストーリーなハズなのに、作品から受ける印象は、ひとりの女の子の青春的日常を描いた作品のソレ。普通に恋をして、普通に友達の手助けをして、イベントがあれば頑張る。ただその相手が妖怪だったり、神様だったり、その舞台が神社だったり異世界だったりするだけです。

6巻、神使の護と一緒に、軽やかに夢中で校舎を走り回るその姿から感じたのは、神様としての成長ではなく、ひとりの女の子の、「ただ楽しい」というストレートな感覚。神様としての自覚(プライド・使命感)が彼女の中にあまり芽生えていないからこそ、あそこまで軽やかに駆け抜けることができたのではないかな、と。そして香夜子との対決もまた、神様として対峙するのではなく、あくまで女の子同士として対峙しているように見受けられます。この視点の低さが素敵。ちょっと単純すぎるところがありますが、単純だからこそ愛らしいし、親しみが持てる。やっぱりかわいいですよ、奈々生は。
~もっともっとラブなコメが見たい!~
連載開始以来、安定して面白いのですが、個人的には「がんばれ!がんばれ!もっとやれるって!」(松岡修造風)という想いが少しあったりします。とにかく恋愛にうつつを抜かしちゃう奈々生が、愛したがられる奈々生が、わがままな奈々生がもっと見たいのですよ!こういうシーンが!

流れで「デートしよっか」とか言っちゃう、この感じが好き。ほんとにフツーの女の子。ただ相手が妖ってだけなんです。前にも書きましたが、こういうタイプのヒロインは、白泉社花とゆめ系にはあまりいないんですよ。だからすごく応援してやりたい。というか、応援してあげたくなる。「グッドモーニングコール」(→レビュー)の菜緒とか、ちょっとアホというか能天気というか。いいじゃないですか、打算も何もない、素直な心の持ち主で。だからそろそろ、一発すごいのお願いしますよ!ジュリエ先生!
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