
美しい思い出は美しいままがよかった
最悪だ
初恋の相手が
まさかあんな奴だったなんて…
■4巻発売です。
黒崎真冬は、元不良で埼玉を統一するほどの地位にあった。恋愛はおろか、友達さえもおらず、ただ子分だけが増えていく日々。そして最後は…捕まっちゃった(警察に)♡通っていた高校は退学。心機一転、転校してキラキラの女子高生目指してやり直すことに。しかしそうそう真冬の思い通りにはコトが運ばない。新しいクラスで隣の席になった早坂くんは、あろうことかケンカ上等な男の子。しかも担任は、小さい頃に憧れていた、隣のお兄さん・鷹臣くん。憧れの人との再会に驚く真冬だったが、傍若無人な振る舞いを見せる鷹臣くんに違和感を募らせる。そう、思い出した、鷹臣くんは、超絶ヤンキーで、私は彼のせいで道を踏み外してしまったのだった…!
普通の女子高生ライフを目指す元不良のヒロインが、不良っぽい友達と、再会した不良教師と関わることによってドタバタ劇を繰り広げるコメディ。軽快なテンポにハイテンション。加えて語りの部分がいちいちユニークで面白いです。とにかく傍若無人な振る舞いを見せる鷹臣に、真冬が振り回され、さらに真冬に早坂くんが振り回されるという展開。真冬は元ヤンですが、いわゆるカラッとした性格のバカで、この作品の色を作ります。それに振り回される早坂くん、ケンカはしますがおそらく彼が登場人物の中では一番まとも。そしてクラス担任の鷹臣が一番ぶっ飛んでいるという。この自重しない感じがすごいっす。結果「キス早
また、不良が普通の女子高生を目指して頑張る話と言えば、「おバカちゃん恋語りき」(→レビュー)を以前にご紹介しましたが、あちらのヒロインが恋愛偏重だったのに対し、こちらはそういった意識は薄め。恋愛要素もあるにはあるのですが、いかにも白泉社らしい展開。ならばコメディの方を思いきり楽しみましょう。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→シチュエーションは少女マンガの王道も、軽快なテンポと笑いが合う男性もいるいると想います。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→男キャラふたりが合うかどうかじゃないでしょうか。キャラが売りの作品なので、読んでいて若干の違和感を覚えた私は致命的という。ただ続きを気にさせるのが上手いんだよなぁ。
作品DATA
■著者:椿いづみ
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成19年15号~連載中)
■既刊4巻
■Amazonで購入する