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Tag [続刊レビュー] 2010.05.25
作品紹介→*新作レビュー*佐藤ざくり「おバカちゃん、恋語りき」
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》佐藤ざくり「おバカちゃん、恋語りき」2巻
3巻レビュー→テンポの良さや笑いは、単純な恋愛模様すらも容易に包摂し、素敵に彩る《続刊レビュー》「おバカちゃん、恋語りき」3巻
4巻レビュー→ここまで読める幸せ《続刊レビュー》佐藤ざくり「おバカちゃん、恋語りき」4巻




obakatyan.jpg佐藤ざくり「おバカちゃん、恋語りき」(5)


でも今は・・・
ぱんつよりトキオでしょーが!!



■5巻発売です。
 トキオとの初チュウ問題で、思い悩む音色。しかしその悩みは、上陸し猛威を振るった台風が全て吹き飛ばしてしまう。雨降って地固まる。ついにトキオとの初チューを果たした音色は、その後もラブラブ全開で飛ばしまくる。しかーし、その前に大富豪の娘・華弥が登場。強引なやり口で、トキオを奪い結婚してしまおうとする。強制的に連れ去られ、挙式の準備が始まったが、そのとき音色たちは…!?
 
 いよいよ破綻してきましたよ。いや、すでに破綻していたのか。ということで、5巻の発売です。早々にトキオとのキス問題が解決したと思ったら、とんでもないのが現れました。自称トキオの元カノ・華弥。お嬢様で世間知らずの彼女は、側近のフォローによって今まで最高に過保護に育ってきました。ゆえに常識など通用しません。トキオが微笑み返してくれただけで、もう「付き合ってる!」ですから、ストーカーさん達もびっくりですよ。そしてそこからは怒濤の展開。華弥は、トキオを気絶させ誘拐、そこから強引に結婚に持ち込もうとします。5巻の見所は、トキオの救出劇。もうね、常識とか普通とか、そんなものはどこにもありません。やりたい放題です。それでもテンポよく笑いがあったから、持ちこたえていたけど、もうそろそろ限界かもしれんね。だってここでこんな怪物を投入する旨味がないんだもの…
 
 なんて思っていたら、深くんと華弥が元許嫁で、深がトキオに恨みを持つ原因を作ったのが、この華弥だったという事実が。なるほど、そうやって繋げるのか…。ものすごく強引だけど、なんとかギリギリのラインで踏みとどまった。しかし流れを完全にぶった切って、1話丸々深の回想で消費するのは少々もったいない気も。ヘタにお行儀よくやるなら、むしろ完全無視で突っ走って…いや、それはダメか。
 
 しかし「囚われの花嫁を救出」ではなく、「囚われの花婿を救出」というシチュエーションは、なかなか爽快なものがありました。とっても強い音色だからこそ力勝負で実現可能なわけで、トキオに向かって全力疾走の音色は彼女らしさが出ていてすごく素敵でした。てかトキオ、自力で縄切れるんなら、最初からそうしてろよ!なんて、ヒーローが到着するまで、大人しく捕まって空気を読む姫イズム、トキオもまた素敵だったのです。
 

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