
こわいもん ナシ
あの頃のぼくら
■歩くと元気が湧いてくる、銀河町商店街。そこで生まれ育った幼馴染6人。中学に上がって、クラスはみんな別々になっちゃったけど、何かあれば集まって、今日もまた商店街の人たちを巻き込んで走り回ってます!!
商店街の中1の幼馴染6人が、商店街を舞台に繰り広げる青春群像劇です。八百屋の娘で元気いっぱい活発なミケ(前列左から2番目)、魚屋の息子で元気はつらつ只今ミケに片想い中のクロ(前列左から3番目)、米屋の娘で面倒見のよいイバちゃん(前列右端)、焼き鳥屋の娘で引っ込み思案のオタクのサト(前列左端)、そば屋の息子で貴公子的イケメンのキュー(後列右)、酒屋の息子でボーっ賭した性格のマモル(後列左)…カッコの中は表紙での立ち位置です。以上6人が、商店街の人たちを巻き込みながら繰り広げる出来事を、ミケの視点で描いていきます。
この作品に限らず、白泉社の青春群像ものは明るさに溢れた作品が多いですね。それが魅力ではあるのですが、その分厚みというか、重さが感じられなくなる傾向にあるように思います。また、6人の閉じた関係の中で話を展開させるのではなく、商店街の人物にスポットを当てながら進行させていく形なのも影響しているのかも。とはいえモノローグも素敵で上手ですし、ヒネリなしで、明るい内容の作品が好きな方には合うんじゃないでしょうか。
【オトコ向け度:☆ 】
→このテの青春群像は女子が好む傾向が強いのでは。男はもっと厚みがあるのがお好きかと。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→白泉社系の青春群像が個人的にはちょっと。ヒネリなしの明るい雰囲気の作品が好きな方は。
作品DATA
■著者:ふじもとゆうき
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:ザ花とゆめ(平成17年8/1号~平成18年11/25号),花とゆめ(2006年23号~2009年1号)
■既刊8巻
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