作品紹介→*新作レビュー*藤間麗「黎明のアルカナ」
2巻レビュー→本領発揮しつつあります《続刊レビュー》藤間麗「黎明のアルカナ」2巻
3巻レビュー→ナカバの想いを知ってか知らずか、大きくなっていく物語:藤間麗「黎明のアルカナ」3巻
藤間麗「黎明のアルカナ」(4)
発火
するかと
思った
指先から
■4巻発売です。
ベクルートの同盟国・リトアネルの第5王子・アーキルと出会ったナカバは、“刻のアルカナ”を持っていることを、彼に知られてしまう。この力をどうするべきか…以前は頑に隠すことを選んできたナカバだったが、シーザとの出会い、そして明らかになったベクルートの野望によって、その想いは変化を見せ始める。「誰かのために、未来を視る 」そして映り込んだ、一人の少女の姿。その子の名は、レミリア。彼女の失う未来を、アルカナで視たナカバは、とある行動に出るが…?
~表紙はアキールさん~
4巻になり、フィールドは城外へ。新キャラの登場で、物語はいよいよ目まぐるしく動き回るように。そしてついに、ナカバのアルカナの力が本格的に物語に影響を及ぼしはじめます。そしてそんな中での表紙はアーキルさんでございますよ。藤間麗先生も「迷った」と柱で書かれているように、候補は複数いた模様。個人的には、リトだと予想していたのですが、砂漠の王子すか。まぁ今までの表紙の雰囲気から行くと、断然彼の方がしっくりくるわけですが。そう考えると、リトはなくともベリナスはあったかもしれませんね。そして今回はもう一人、表紙候補だったと思われる人が。それがあらまし紹介にも登場した、レミリアです。
~レミリアも可愛かったけれど…~
レミリアは、シーザの従者であるベリナスの妹。途中から登場する妹のテンプレのようなキャラクターで、奔放に動き回ります。その自由さが、実に可愛らしい。特に前髪パッツンなところとか、とても素敵だと思います。そしてそういう奔放なキャラは、トラブルも呼び込んでくるわけで…。素敵に動き回るし、物語は十分すぎるほど動かすし、本当に良いキャラを投入したな、と思います。しかし4巻で一番かわいかったのは、ベリナスよりも、むしろこの人…

おめかしナカバ
ドレススタイルは過去にあったような記憶がありますが、その時は髪の毛を縛って編み込んでいたので、このように優雅な雰囲気は感じさせませんでした。また表情も硬くこわばり不信感に満ちていて、女性的な魅力には乏しかったような。それがどうですか、今度は!長い髪に、普段は着ないドレス、そして何といってもこの戸惑いの表情。そりゃあシーザも顔を赤らめます。彼女を連れていく時に、遠くを見てナカバの頭を抱えるように動き出したのも、彼女の前をすたすたと歩いたのも、きっと彼女の姿を凝視できなかったから。いや、もしくは赤面している自分の顔が見られたくなかったからか。この「なんかいつもと違って調子狂う」感じが、微笑ましくて良いですよね。そしてそのシチュエーションを作り上げたレミリアさん、やっぱりあなた最高です!助演女優賞ですね。
~ロキの服の紋章がラ○ュタっぽい件~
一気にどうでもよい話題になるのですが、今さらふと、「ロキが着てるベクルートの軍服?の紋章、ジブリの名作『天空の城ラピュタ』のラピュタ紋章にどことなく似ているような…」なんて思ったりしました。

白黒だとあまり気にならないのですが、裏表紙のカラーページを見て、ああ、と。似てないですかね?もうすぐ金曜ロードショーでジブリ祭りがありますしそれに関連する話題でも…って本当にどうでも良い方向に。さらにどうでも良い話を続けると、ジブリ作品で一番好きなのは『魔女の宅急便』です。
~5巻へ向けて、スケールは広がるか~
とりあえず未来を予知するという能力が、どのように使われていくのかが楽しみです。近くにいる人を守るためだけに使うのか、「戦場のローレライ」のように軍事的な規模にまで話を広げるのか。楽しみとしては断然後者ですが、その分難易度は上がりますし、恋愛中心の雑誌でどこまでそれが許されるのか。ターニングポイントとなりそうな次巻、注目です。
■購入する→Amazon
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bk1
2巻レビュー→本領発揮しつつあります《続刊レビュー》藤間麗「黎明のアルカナ」2巻
3巻レビュー→ナカバの想いを知ってか知らずか、大きくなっていく物語:藤間麗「黎明のアルカナ」3巻

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するかと
思った
指先から
■4巻発売です。
ベクルートの同盟国・リトアネルの第5王子・アーキルと出会ったナカバは、“刻のアルカナ”を持っていることを、彼に知られてしまう。この力をどうするべきか…以前は頑に隠すことを選んできたナカバだったが、シーザとの出会い、そして明らかになったベクルートの野望によって、その想いは変化を見せ始める。「誰かのために、未来を視る
~表紙はアキールさん~
4巻になり、フィールドは城外へ。新キャラの登場で、物語はいよいよ目まぐるしく動き回るように。そしてついに、ナカバのアルカナの力が本格的に物語に影響を及ぼしはじめます。そしてそんな中での表紙はアーキルさんでございますよ。藤間麗先生も「迷った」と柱で書かれているように、候補は複数いた模様。個人的には、リトだと予想していたのですが、砂漠の王子すか。まぁ今までの表紙の雰囲気から行くと、断然彼の方がしっくりくるわけですが。そう考えると、リトはなくともベリナスはあったかもしれませんね。そして今回はもう一人、表紙候補だったと思われる人が。それがあらまし紹介にも登場した、レミリアです。
~レミリアも可愛かったけれど…~
レミリアは、シーザの従者であるベリナスの妹。途中から登場する妹のテンプレのようなキャラクターで、奔放に動き回ります。その自由さが、実に可愛らしい。特に前髪パッツンなところとか、とても素敵だと思います。そしてそういう奔放なキャラは、トラブルも呼び込んでくるわけで…。素敵に動き回るし、物語は十分すぎるほど動かすし、本当に良いキャラを投入したな、と思います。しかし4巻で一番かわいかったのは、ベリナスよりも、むしろこの人…

おめかしナカバ
ドレススタイルは過去にあったような記憶がありますが、その時は髪の毛を縛って編み込んでいたので、このように優雅な雰囲気は感じさせませんでした。また表情も硬くこわばり不信感に満ちていて、女性的な魅力には乏しかったような。それがどうですか、今度は!長い髪に、普段は着ないドレス、そして何といってもこの戸惑いの表情。そりゃあシーザも顔を赤らめます。彼女を連れていく時に、遠くを見てナカバの頭を抱えるように動き出したのも、彼女の前をすたすたと歩いたのも、きっと彼女の姿を凝視できなかったから。いや、もしくは赤面している自分の顔が見られたくなかったからか。この「なんかいつもと違って調子狂う」感じが、微笑ましくて良いですよね。そしてそのシチュエーションを作り上げたレミリアさん、やっぱりあなた最高です!助演女優賞ですね。
~ロキの服の紋章がラ○ュタっぽい件~
一気にどうでもよい話題になるのですが、今さらふと、「ロキが着てるベクルートの軍服?の紋章、ジブリの名作『天空の城ラピュタ』のラピュタ紋章にどことなく似ているような…」なんて思ったりしました。

白黒だとあまり気にならないのですが、裏表紙のカラーページを見て、ああ、と。似てないですかね?もうすぐ金曜ロードショーでジブリ祭りがありますしそれに関連する話題でも…って本当にどうでも良い方向に。さらにどうでも良い話を続けると、ジブリ作品で一番好きなのは『魔女の宅急便』です。
~5巻へ向けて、スケールは広がるか~
とりあえず未来を予知するという能力が、どのように使われていくのかが楽しみです。近くにいる人を守るためだけに使うのか、「戦場のローレライ」のように軍事的な規模にまで話を広げるのか。楽しみとしては断然後者ですが、その分難易度は上がりますし、恋愛中心の雑誌でどこまでそれが許されるのか。ターニングポイントとなりそうな次巻、注目です。
■購入する→Amazon