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Tag [続刊レビュー] 2013.09.14
作品紹介はこちら→*新作レビュー* ろびこ「となりの怪物くん」
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」2巻
3巻レビュー→三者三様の考え方…女の子たちがとっても魅力的です《続刊レビュー》「となりの怪物くん」3巻
4巻レビュー→あさ子の可愛さに、目が離せない!《続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」4巻
5巻レビュー→あなたがわたしにくれたもの:ろびこ「となりの怪物くん」5巻
6巻レビュー→頑張る女の子は、かわいい:ろびこ「となりの怪物くん」6巻
7巻レビュー→それでも、人を求めてしまう:ろびこ「となりの怪物くん」7巻
8巻レビュー→はじまりはいつもこの階段で:ろびこ「となりの怪物くん」8巻
9巻レビュー→選択したときの後悔を無くすために:ろびこ「となりの怪物くん」9巻
10巻レビュー→二人の価値観を形成するもの:ろびこ「となりの怪物くん」10巻
11巻レビュー→自分の気持ちをありのままに伝えること:ろびこ「となりの怪物くん」11巻



1106306465.jpgろびこ「となりの怪物くん」(12)


みなさんに出会えたことに
感謝します



■2週間の音信不通の後に帰ってきた吉田春。その春となんとか仲直りしかけた水谷雫だけど、「気持ちが知りたい」と言われてどう答えたらいいのかわからなくなる。むしろ逆にひどい言葉をぶつけてしまうが、その時ハルは…!?


〜完結しました!〜
 12巻発売、ついに完結しました。このブログをはじめた直後に発売されて、すぐに夢中になり、ずっと追いかけてきた作品ということで、本当に感無量です。アニメ化までされて、もしかしたらもうちょっと長く続くんじゃないかとか思っていたのですが、終わるべきところで終わりましたね。


〜相手に嫌われる怖さを知った〜
 さて、物語はクライマックス。2週間の失踪期間を経て、ハルと再会した雫。「気持ちを知りたい」というハルに対し、雫はなぜかたじろぎ、ひどい言葉をぶつけてしまうところで、前巻は終わっていました。13巻は一転、彼女の心の奥底にあった言葉が、思わず漏れ出してきます。
 

となりの怪物くん12−1
嫌われたくない


 この感情は、雫にとっては初めて感じるものでした。12巻、ヤマケンとのやりとりの中で、雫はこんなことを彼から指摘されています。

あんた人に嫌われたことねーだろ
相手が自分の言葉にどう思うか慮ったり
嫌われること恐れていいよどんだことないだろ


 嫌われたくないと思うほどに大切な人が、嫌われるほどに傷つけてしまいそうになった人が、雫の前にはじめて現れたのです。これは、雫にとってひとつ大きな成長であり、同時にハルとの関係もより深いものにさせる過程でありました。
 

となりの怪物くん12−2
一方のハルはというと、優山との関係の中で、相手に嫌われる辛さと哀しさを嫌というほど味わっており、これが一つ彼の人格形成に大きく影を落としている要素と言えましょう。

 
 彼を本当に理解し近づくためには、雫のこの経験というのはなくてはならないものだったのだと思います。そしてハルも、はじめてそんな弱いところを見せる彼女を目の当たりにして、より一層想いを強めるという。

 こうして個人としても成長(想いを強め)、恋人同士としてもより一層仲を深めた所で、ハルは海外へ。この後は、雫の残りの学生生活がダイジェストのようにして描かれます。印象としては「事後のフェーズがすごい長いな」という感じ。ただ、すっ飛ばして最後だけ描く形にせず、しっかりと時間の流れを描いたのは、お互いが離ればなれになっている中でも、ちゃんとそれぞれが自分の時間を楽しめて日々を送れているという事であり、「付き合い方を知っているから大丈夫」という雫の言葉の裏付けに他ならないんだなぁと、この描写も納得だったのでした。後日談とか、いいじゃないですか。何気に雫の方がペース握っているし、これから益々強くなるんだろうなぁ(笑)


〜夏目さあああああああん!〜
 さて、そんな主人公の恋愛の他に、もう一つ気になっている恋模様がございました。それが、ここ数巻で何やら良い感じの、夏目さんとササヤン。というか、正直メインの二人よりも気になってました、はい。そんな彼ら、「このまま行くか?おう、行っちゃうか?」てな感じだったのですが、そこからなかなか二人の仲は進展せず。結局、明確な答えのないままに、卒業の日を迎えることになりました。しかしここでちょっとしたニヤニヤなやりとりが待っているんですよね…


となりの怪物くん12-3
最後の最後でこれはズルい…!(ひざ裏とか)


 この二人の、素直に真っ正面で向き合うんじゃなくて、どこか逸らし気味でちょっかい出し合ったりする様子が素敵。お互い表立ってそれは見せずに、主導権を握り合おうとする様子が滑稽というか、ついついニヤニヤしてしまうわけですが、最後は夏目さんの勝ちかなぁ。でも結局ササヤンがコントロールするような気もするわけですが。って、本編ではここで終わり。結局この後二人がどうなったのか、描かれることはありませんでした。気になるなぁ…なんて思っていたら、最後の最後のエンドロール、夏目さんのカットで…
 

となりの怪物くん12−4
デスクの上にさりげなく2ショット写真が…!


 細かい、そしてニクい演出です。まぁこれがササヤンと夏目さんかどうかは分からないんですけどね。彼女のことですから、大好きなハルと雫の写真である可能性が30%くらいある(暴言)。


〜13巻が発売されるようです〜
 さて、そんな気になる彼らのその後ですが、なんと脇役達の物語を描いた13巻が発売されるようです。予告に各々の表情が描かれているわけですが、とりわけ気になるのは雫の弟ちゃんでしょうか。本編中でどうやら大島さんに恋した感のある彼。小学生だったのに…!意外と意思強そうで、どういうアプローチをするのか気になります。何気に「女の人が髪を下ろしているのが好き」と姉に宣ったり、プレイボーイの気があるような気がしないでもないので、大島さん結構やられちゃんじゃとか期待が高まります。
 
 物語はこれで完結ですが、もう少しの楽しみを残しているので、嬉しいですね。13巻は、来年1月発売です。

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Tag [続刊レビュー] 2013.08.06
作品紹介→葉月かなえ「好きっていいなよ。」
3巻レビュー→根暗と幼女とヤリマンと・・・ 葉月かなえは計り知れない 《続刊レビュー》 「好きっていいなよ。」3巻
4巻レビュー→まだまだ幅を見せつける,どんどん面白くなる 《続刊レビュー》葉月かなえ「好きっていいなよ。」4巻
5巻レビュー→努力をしてきた子は美しい:葉月かなえ「好きっていいなよ。」5巻
6巻レビュー→弱い心が人を傷つけてしまう:葉月かなえ「好きっていいなよ。」6巻
7巻レビュー→あたしは表で生きていきたいのよ:葉月かなえ「好きっていいなよ。」7巻
8巻レビュー→自分の中に“女の子”が満ちていくとき:葉月かなえ「好きっていいなよ。」8巻
9巻レビュー→自己評価の低い女の子との付き合い方:葉月かなえ「好きっていいなよ。」9巻
10巻レビュー→体に触れて、心に触れる。:葉月かなえ「好きっていいなよ。」10巻
関連作品レビュー→葉月かなえ「堀高ハネモノレンジャー」 葉月かなえ「あれもしたい、これもしたい」



1106298912.jpg葉月かなえ「好きっていいなよ。」(11)


その笑顔が
見たかった



■11巻発売しました。
 黒沢大和と橘めいがつきあいはじめ、2度目のクリスマスでついに身も心も結ばれる。そして季節はめぐり、めいたちは3年生に進級。新学期がスタートし、みんなそれぞれに卒業後のことを考え始める。そして、意外な新入生も入ってきて…?
 

〜結ばれてからの1巻〜
 11巻発売致しました。前回は節目の10巻で、ついに結ばれた(肉体的な意味で)わけですが、今回はそこからの日々が描かれます。少女漫画って、肉体的な結びつきが最終的なゴールになることってあんまりないんですよね(男性向けもないけれども)。現実でもそうですが、これはゴールというよりもむしろスタート。心と心の結びつきであったり、同時にセックスでの満足感をいかに高めるかというのも、決してバカにできない悩みであったり。こと葉月かなえ先生の作品は、一発の幸福感よりも積み重ねてじんわりと沁み入る幸福感の方にこそ強みがある印象なので、むしろここからが個人的には楽しみであったり。
 
 で、本編はというと、そんな余韻にはあまり浸ってもいられず、とある問題がそれぞれに突きつけられることになります。それが、進路の問題。いつの間にやら、めいたちも3年生になりました。いやでも自分の将来について考えねばなりません。進学校であれば、4年制大学でどこの地方に行くかで悩む程度で良いのですが、彼女達の通う高校は進学校ではなさそうなので、ここでの進路希望が即自分の将来を決定してしまうぐらいの重みがあるもの。ただでさえ“今”を懸命に生きている彼らにとっては、将来なんて遠すぎて何も考えられないかもしれません。私は大学にその決断を先延ばしにして、就活でそれを突きつけられて結構辛かったのを思い出しました。


〜めぐみの決断〜
 とはいえ、今を懸命に生きて、自分をしっかり捉えられているからこそ、決断もしやすいという部分もあるのかもしれません。登場人物の中で、誰よりも先に将来に向けて歩み出したのは、めぐみでした。彼女は既にモデルとして自分の道を切り開いていましたが、さらに高みを目指して、留学の手続きをはじめます。
 

好きっていいなよ11-1
 彼女曰く「とっかかりを探しているだけ」とのことですが、7巻ラストで彼女が夢を語った雑誌の一文が登場しており、そこでは「10年後もモデルをしている」「パリコレとか大きなところで活躍している」なんて内容となっていました。そこからすると、「どのようなアプローチで」という部分での悩みはあれど、軸となる夢は不変で、ちゃんと前を向いて歩き出そうとしている感じが素敵ですね。
 
 こんな形で自らを前へと進もうとさせている彼女ですが、当然その選択が正しいものであるかどうかはわかりません。例えば身長でいえば、彼女は165センチと、世界でモデルとして活躍するには身長が足りなく、本人もそのことを重々承知しています。こればかりはどうすることもできない壁。そしてそんな彼女の前に、新キャラが立ちはだかることになります。


〜ライバル登場〜
 このタイミングで新キャラが2人投入されました。一発キャラの感はなく、恐らくこれからも断続的に本編に絡んできそうな感じがします。恐らく本編は高校卒業でエンディングを迎えるような予感がするのですが、あと1年、この二人がどのように物語に影響を与えるのか楽しみですね。そして今回触れたいのは、より強烈な個性を放ち、めぐみのライバルになりそうなRIN。この子がとにかくめぐみと正反対の性格の持ち主で、非常にわかりやすい対比材料となっているんですよね。
 
 
好きっていいなよ11−2
 まず目を引くのがその身長。めぐみが今一番欲しいものを持っている子です。高すぎる身長は時にコンプレックスにもなりえるわけですが、彼女の場合はそれをコンプレックスと捉えるどころか、武器としてモデル業に生かしています。性格も素直で、何もかもが直球。コンプレックスを克服しながらのし上がり、同時に少し捻くれてしまっためぐみの性格とは対照的です。恋愛もとにかく押しの一手で、強かさとは無縁。この辺もめぐみとは異なるところですよね。髪型なのか、顔なのか、なんとなく「となりの怪物くん」の伊代に印象が被ります。

 
 RINはモデルとして、そして恋愛のライバルとしての役回りを担うことになるのですが、次回以降、どう作用してくるのか非常に気になります。世界を舞台に戦うモデルとしての素養は明らかにRINの方が上ですから、恋愛でめぐみに軍配、とかそういう落としどころになるんじゃないかと勝手に。てかそもそも海に行くのかもわからないのですが、でもラストの感じとかいかにも、じゃなかったですか。
 
 めぐみと海って、どこか似ている部分があって本当に似合うんですよね。けれど個人的には、同じ傷を持つ者同士よりも、そうじゃない方が上手く行くという感覚があるので、できれば二人は恋愛関係よりも、「言いたいことを言い合える良き理解者同士」という距離感の方が健全かな、と思う節もあったり。同じ高さではしごを掛け合うのではなく、上にいる人に引っぱり上げてもらう感覚。傷は持っていないけれど、それすらも包み込んで受け入れてくれる存在の方が良いといいますか。それを体現しているのが、めいと大和なんですけれど。でも、めぐみと海がくっついたら、すごい嬉しいんだろうなぁ。ストイックなカップルで、めちゃくちゃ格好いいですよね、きっと。


 だいぶまとまりの無い文章となってしまいましたが、12巻、引き続き楽しみでございます。


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Tag [続刊レビュー] 2013.02.13
作品紹介はこちら→*新作レビュー* ろびこ「となりの怪物くん」
2巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」2巻
3巻レビュー→三者三様の考え方…女の子たちがとっても魅力的です《続刊レビュー》「となりの怪物くん」3巻
4巻レビュー→あさ子の可愛さに、目が離せない!《続刊レビュー》ろびこ「となりの怪物くん」4巻
5巻レビュー→あなたがわたしにくれたもの:ろびこ「となりの怪物くん」5巻
6巻レビュー→頑張る女の子は、かわいい:ろびこ「となりの怪物くん」6巻
7巻レビュー→それでも、人を求めてしまう:ろびこ「となりの怪物くん」7巻
8巻レビュー→はじまりはいつもこの階段で:ろびこ「となりの怪物くん」8巻
9巻レビュー→選択したときの後悔を無くすために:ろびこ「となりの怪物くん」9巻
10巻レビュー→二人の価値観を形成するもの:ろびこ「となりの怪物くん」10巻




1106237800.jpgろびこ「となりの怪物くん」(11)


そうだ
最初から
こう言えばよかったんだ



■11巻発売しました。
 順調に付き合い続けて来た水谷雫と吉田春。しかし、ふとしたことからハルへの嫉妬を感じはじめた雫は、次第に自分とハルとの違いが許せなくなっていく。そして、ハルの兄・優山の誕生日パーティで言い争いをしてしまった翌日から…ハルは再び学校に来なくなってしまって…!?
 
 
〜アニメ面白かったです〜
 11巻発売しております。アニメ化もされましたが、評判はどうだったんでしょうかね?個人的には非常に面白くて、最後まで見てしまいましたとも。思っていた以上にポップで、カラフルで、見ていて全然飽きなかったです。アニメ放映中に11巻が発売されるかと思ったのですが、終わったタイミングで刊行というのは、ちょっと珍しいような気も。
 
 そういえばアニメ公式サイトでは人気投票がされていたみたいですが、誰が1位になるんですかね?私はササヤンないし夏目さんが好きなのですが、果たして。結果は3月ということで、まだもうちょっと待たないといけないみたいです。


〜ササヤンと夏目さん〜
 そんな私が好きなササヤンと夏目さんですが、11巻ではちょっとドキッとするような絡みがありました。ササヤンが告白をしたものの、以降これといったアクションを見せるどころか、むしろいつもと変わりない素っ気ない態度で、夏目さんが逆に意識しちゃう…みたいな状態になっている二人、もうこの時点でニヤニヤものなのですが、今回はさらにニヤニヤなポイントが。
 
 珍しく中学時代の部活仲間との関係で思い悩むササヤン。そんな彼を見つけて、夏目さんは、
 

となりの怪物くん11−1
ちょっと距離を取るような言い方で慰める


 なかなかない種類の、夏目さんの優しさ。この照れ具合がなんともカワイイです。そして断れないであろう事を良いことに、ササヤンもちょっぴり大胆に…
 


となりの怪物くん11−2
肩に頭を。


 なんといってもこのド赤面がかわいすぎる。なんだってんですか、この赤面は!この赤面の意味は!?好きなの、ねえ、ササヤンのこと好きなの!?なんて思いたくなりますが、まだ「意識し始めた程度」という所で、「好き」には程遠いのでしょう。でも意識してくれただけでも大進歩です。この「お礼ですから!」という言葉は、ササヤンにクギをさすという意味合いだけでなく、自分自身に言い聞かせている部分も多分にあるんだろうなぁ、なんて。
 
 意識し始めたとはいえ、やはり二人でいる時限定で、今はまだ決して強い感情ではなさそうです。この後巻き起こった雫とヤマケンの一件でも、ササヤンと一緒に行動するのですが、全く意識していない様子。ササヤンがハルに言ったように、多分まだ全然、夏目さんの中では「雫>ササヤン」なんでしょうね。だって、初めてで一番の同性の友達ですし、「友達で良かった」って言われて思わず波だしちゃうくらい好きなんですもの。
 
 今回は夏目さんが結構頑張っていて、この一件だけでなく、雫に友達らしいアドバイスをしていたり。「友達に幸せになって欲しい」という一心からくる、彼女の一生懸命な行動の数々に、勇気づけられました。最後、ヤマケンの告白の骨を折らなければ完璧だったんですが、これもまた想いが強すぎるが故の行動。最後まで決まらない感じは、いかにも彼女らしいです。


〜ヤマケンの告白〜
 さて、本編でのもう一つのハイライトといえば、ヤマケンの告白でしょう。一度振られて以降、ちょっと大人しかった彼ですが、ハルの不在をチャンスと受け取ったのか、再度しっかりと自分の想いをぶつけることにしたのでした。
 
 一度「付き合って欲しい」と言うものの、夏目さんに妨害されてしまったがために、断念。しかし帰りしなたまたま一緒になり。そこで思わず告白ですよ。「どうしたい」以前の、ありのままの自分の気持ち。「好き」だと、素直に伝えたのでした。

 結局雫の気持ちが動くことはなく、今度こそしっかりとフラレてしまうわけですが、ヤマケンの表情はどこかスッキリ。ちゃんと自分の気持ちを伝えられたのが良かったのでしょうか。そして、こんな台詞を吐くわけですよ。


となりの怪物くん11−3
かませ犬が言いがちな台詞


 これ、かませ犬キャラが振られた際に言う台詞の定番なんですよね。もう、さすがかませ犬の鏡です、期待を裏切らないですね。これ以降、ヤマケンの登場回数ってどうなるんでしょうか。なんだかんだ登場してちょっかいかけてきそうな気がしますが、果たして。これといって大好きというキャラでもないのですが、いないならいないで、寂しいんですよね。



〜ヤマケンの告白がもたらしたもの〜
 ハルを相手にしている時に「自分の気持ち」が何かわからず悶えていた雫に、自分の「好きだ」という気持ちをぶつけてきてくれたヤマケンのこの告白は、決してムダ撃ちではなかったのではないかと思います。相手の気持ちを受け取って、自分の気持ちを考える。この過程は、ヤマケンに取って何も恩恵は無かったかもしれませんが、少なくとも雫には気持ちを前進させる作用があったんじゃないかと思います。
 
 
となりの怪物くん11−4
 結果雫がハルに向けて絞り出した言葉は、不格好で「ムカつく」なんて言葉ばかりでしたが、「ムカつく」なんて感情をそもそもしっかりと発露できる子でもなかったわけで。や、最後のハルとのやりとりは、何気に名シーンなんですって。元々あんまり「ムカつく」なんて言葉も使ってなかった気がしますし、これも人付き合いの中で変わって来たんですかね。色々と、交友関係が作用しての雫の言葉、感情なんです、あれはきっと。


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Tag [続刊レビュー] 2013.01.22
作品紹介→葉月かなえ「好きっていいなよ。」
3巻レビュー→根暗と幼女とヤリマンと・・・ 葉月かなえは計り知れない 《続刊レビュー》 「好きっていいなよ。」3巻
4巻レビュー→まだまだ幅を見せつける,どんどん面白くなる 《続刊レビュー》葉月かなえ「好きっていいなよ。」4巻
5巻レビュー→努力をしてきた子は美しい:葉月かなえ「好きっていいなよ。」5巻
6巻レビュー→弱い心が人を傷つけてしまう:葉月かなえ「好きっていいなよ。」6巻
7巻レビュー→あたしは表で生きていきたいのよ:葉月かなえ「好きっていいなよ。」7巻
8巻レビュー→自分の中に“女の子”が満ちていくとき:葉月かなえ「好きっていいなよ。」8巻
9巻レビュー→自己評価の低い女の子との付き合い方:葉月かなえ「好きっていいなよ。」9巻
関連作品レビュー→葉月かなえ「堀高ハネモノレンジャー」 葉月かなえ「あれもしたい、これもしたい」



1106237802.jpg葉月かなえ「好きっていいなよ。」(10)


少し 心に
余裕ができて
今さらながら
人のありがたみというのがわかる。



■10巻発売しました。
 黒沢大和と橘めいがつきあいはじめて、2度目のクリスマス。1年前は風邪でダウンしていためいだけど、今年はみんなと一緒に大和の家でのパーティに参加することに。初めて大勢の友達と過ごす幸せな時間。でも実はこの日は…!?


〜二つのイベント〜
 10巻発売しました。アニメの方も昨年末に完結しまして、再び平常運行でございます。物語の方はクリスマス真っ直中。1度目のクリスマスはめいが発熱というまさかのアクシデントが発生しましたが、今回は体調を崩す事も無く、皆と一緒にクリスマスを過ごす事ができました。大和家でのクリスマスパーティ。みんなコスプレしたり、プレゼント交換したり、プレゼントの中身もすごいオシャレだったりエロかったりで、「ああ、自分こんな思い出一切ないよ。やっぱり住む世界というか育った高校の文化が違うんだなぁ。」なんて改めて思い知らされたりもしたわけですが、こういうのはこういうので楽しそうですね。
 
さて、今回はクリスマスだけでなく、もう一つ大事なイベントが隠されていたのでした。それが…


好きっていいなよ10−1
クリスマスはめいの誕生日でした


 Wiiでボーリングをやっている最中にってのが、シュールで面白かったです。ちなみにめいはボーリングがお得意。
 
 
好きっていいなよ10−2
 1巻ではこんな姿を披露していたのを、久々に思い出しました。このときはまだ二人は付き合っていなくて、大和を取り合って愛子と敵対していたような。この時のボーリングは盛り上がりつつも殺伐としていて、それから1年ちょっとでこんなに和気あいあいと遊んでいるのですから、人間関係の移ろいの激しさを思い知らされます。
 
 クリスマスが誕生日っていうのは前から出ていた情報なんですかね?私は知らなかったので、パーティの日の朝に置かれていた母からの手紙に違和感を感じまくりで。まず2つプレゼントが置かれているというところに加えて、「メリークリスマス」という文字がないという。さらに「この日」という曖昧な言い方。隠すためにこういう書き方になったのかはわかりませんが、「誕生日おめでとう」の文字はさすがに入れられなかったのか。


〜ついに〜
 さて、みんなで過ごしていたクリスマスですが、一時二人で外に出て戻ってきたら、家はもぬけの殻。賑やかさは一転、二人きりのクリスマスとなったのでした。そして、ついに!ついにですとも!散々待ちわびてきたあの日が、二桁巻数突入でやっと訪れたのでした。とはいえそこに至るまで、この日も時間がかかりました。
 
 そもそもめいは、大和にあまり触れようとしないのです。その背景にあるのが、


好きっていいなよ10−3
大和と自分のステージの違い


 これまでも再三このような想いには苛まれていましたが、「触れる」ということに関しても、彼女は同じような引け目を感じているのでした。それでも、どんなときだって大和は触れてきてくれるし、触れたらもっと強く触れてきてくれる。自分の頑張りを報いてくれるし、一度だって自分を拒絶をしたことはないし、いつだって温かく受け入れてくれました。大和とのステージの違いからくる引け目が、すぐさま解消されることはないのでしょうが、それまでの積み重ねは、めいの背中を押すのには充分でした。


好きっていいなよ10−4
思わず自分からハグ


 単純に「触れたい」という欲求が先行したように描かれていますが、恐らくこの行動を取るためにめいは多分に勇気を要ったと思うのです。この欲求と頑張りが折り重なった行動を受けとめてくれるというのは、めいにとったらこれ以上ない幸せなんじゃなかろうか。

 斯くして結ばれた二人。最中にめいは大和に「好き」だとちゃんと言葉で伝えます。これまでめいは、なかなか言葉で自分の想いを大和に伝える事ができませんでしたが、こうして直接肌を合わせることで、どこかに引っ掛かっていた引け目を感じることもなく、素直に精一杯、対等な立場で自分の言葉を伝えることができました。言葉で伝えきれない部分を、触れあうことで補っているのかと思ったのですが、そうではなくて、触れる事で言葉で伝えられるっていう、素敵な効果があったんですね。まさにタイトルである「好きっていいなよ。」が体現されたシーンだったのでした。

 しかしクリスマスであり、自分の誕生日でもある日に、皆から祝われて、彼氏の家で過ごして、今まで伝えられなかった「大好き」という言葉を伝えられて、そしてめでたく初体験。数え役満ですな。本当に夢物語のような、王道の少女漫画ですとも。さて、恋人として一歩進んだめいと大和。11巻ではどんな歩みを見せてくれるのでしょうか。


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Tag [新作レビュー] 2013.01.20
1106228952.jpgPEACH-PIT「金魚坂上ル」(1)


壊れてないから
だから
君も大丈夫



■坂ばかりの町で「すくい屋」という人助けを始めた、花小野にしき。幼なじみの蒼馬の心配をよそに、放課後、自転車を走らせては大切な思い出のカケラを集める毎日。そんなある日、とても不思議な兄妹・紺と朱と出会い、カケラ達がきらめいて…!?PEACH-PITが描く新しく懐かしい物語、第1巻。

 「しゅごキャラ!」のPEACH-PIT先生の新作でございます。今回もなかよしかと思いきや、デザートに移っての作品というからちょっとびっくり。あんまりデザートって感じがしないじゃないですか、PEACH-PIT先生って。なんだかデザートの連載陣がどんどん豪華に…。ちなみになかよしでも連載をしていて(「クギ子ちゃん」)、そちらの単行本も同時発売になっています。こちらは無駄話さんがレビューをしていたと思いますので、どうぞ。
 
 さて、本作ですが、表紙やタイトルからもわかるように、実に“和”テイストな作品になっています。物語の舞台となるのは、どこか大正・昭和の匂いが残る坂ばかりの町・深郷町。この町で祖母と2人きりで暮らす花小野にしきは、地元の高校に通う女子高生。転校でこの町にやってきて間もない彼女は、この町で「すくい屋」という無償の便利屋さんを始めます。祖母のつてから、様々な依頼を受ける彼女は、坂道ばかりのこの町を自転車で行ったり来たり。この町の端々に思い出のカケラを見つけ、またすくい屋でつながった人から受け取った覚え書きの折り紙を集める毎日。そんなある日、小学生の少女・朱の面倒を見てほしいという頼み事をされ、下宿「葛葉荘」を訪れるのですが……というお話。


金魚坂上ル
物語の舞台は坂が多いというだけでなく、紙もの屋があったり、金魚問屋があったりと、実に風情ある場所となっています。ヒロイン自身がそんな町を愛でていることもあり、ただ町を描いているだけのシーンであっても、味わい深さを感じられるから不思議ですね。


 正直ファンタジーなのか、そうでないのかもよくわからないラインを進んで行くので、説明が難しいのです。物語の出発点は現実ベースで、登場人物たちの不可解な発言も「不思議」の一言で片付けられそうだったのですが、物語が進むにつれてそうではなさそうな匂いが。朱は自らを「きつね」だと言い放ち、また兄の紺は、ヒロインのにしきが幼い頃に会っていたような感覚を覚えるのですが、この二人と出逢った事で何が始まるのかも、よくわからず。ひとまず、小さな出来事は起こりつつも、日々は淡々と過ぎて行きます。
 
 この二人との存在とにしきとの関係がまず伏線としてあって、さらににしき自身が抱える秘密があるみたい。1巻ではそれぞれつながり無く点在しているだけの状態ですが、これが物語が進むと共に段々とその関係性が明らかになってくるようです。こういった序盤不可思議で全体を捉えにくいような物語は、さすが実績のある先生だからこそ出来るもの。ゆっくり時間をかけて仕込む分、物語も大きくなりそうです。なかなかついて行くのが大変だったのですが、物語ラストでは続きを読まずにはいられないような切り方。ネームバリューだけでなく、ちゃんと手法として食いつかせるあたり、さすがです。


【男性へのガイド】
→PEACH-PIT先生ですから、もう。
【感想まとめ】
→この先生の作品ってそんなに深追いして読んだ事がないので、今回はちょっと追いつくのに必死という感じでした。とはいえ続きが気になるラストで、普通に2巻以降も追いかけてしまうかも…。



作品DATA
■著者:PEACH-PIT
■出版社:講談社
■レーベル:KC デザート
■掲載誌:デザート
■既刊1巻
■価格:457円+税


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