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2009.06.14
itoshinohomura.jpgもとむらえり「愛しの焔~ゆめまぼろしのごとく~」(1)


「一体何者」…か…
それは私も   だな



■4巻発売、完結しました。
 時は戦国時代。斎藤道三の元に身を寄せていた光秀は、道三の娘・帰蝶の輿入れを機に、信長が居城を構える尾張に潜伏をする。その魂胆は、光秀に想いを寄せる帰蝶の身を案じたことと、“うつけ者”として有名な信長に関する情報を道三の元に届けるという所から。変装し、帰蝶の従者として殿中に潜入した光秀は、身分を隠しながら信長と対峙。その出会いは、やがてお互いの運命を大きく変えていく   

 明智光秀と織田信長にスポットを当てた、歴史ラブロマンスです。一応歴史上の人物がモデルになり、物語が描かれるのですが、あくまで二次創作的な捉え方で良いでしょう。この作品の特徴を一言で説明するならば「光秀が女である」ということ。嫡男に恵まれなかった明智家。明智家を、天下取りに際して最重要視していた斎藤道三は、唯一生き残った姫を、明智家の世継ぎとして育てることを決めます。女であることを自覚しながらも、道三に心酔する光秀は、女であることを忘れ、とにかく期待に応えるため「男」として生きていきます。その状況に変化を生んだのが、今回の帰蝶の輿入れ。うつけ者として有名な信長の元に、女装をして潜伏します。そしてその女装姿を、信長が気に入ってしまい、積極的にアプローチをかけてくるように。どうすべきか思い悩むも、状況は刻一刻と変化していきます。


愛しの焰
女装サイドしか知らない信長と、男装サイドしか知らない帰蝶。そのため、こんな状況が起こる。


 最終的には「本能寺の変」に繋げていくのですが、そこへ至るアプローチは歴史とは異なります。当然といえば当然か。あくまで歴史の“枠”を使った倒錯モノのラブロマンスなので、歴史的流れはそこまで重要視されません。それでも外れすぎないようにはしてありますが、そもそも光秀が女なのでね。一応ヒロインということになるのですが、男として生きることを心に誓っているため、BL的な雰囲気もアリ。とにかくキャラを最大限生かしたストーリーが展開されます。それでも設定を持て余している感じはないので、全体で見たときの仕上がりは結構良いんじゃないですかね。
 
 歴史倒錯モノといえば、よしながふみ「大奥」を思い出しますが、あちらがより重厚感のある“大河”感の漂う作品なのに対して、こちらはどちらかというとファンタジックな雰囲気が漂う作品になっています。設定からストーリーを築き上げていくか、キャラクターからストーリーを紡ぎ出していくかの違いかな、と。


【オトコ向け度:☆☆   】
→腐向けではあるのですが、仕上がり自体は良いので、読めないことはないと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→絵柄が合わなかった…というのは言い訳に過ぎないか。設定・展開共に面白いとは思うのですが、オススメとなると気が引けてしまう感じ。


作品DATA
■著者:もとむらえり
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:Flex Comix フレア
■掲載誌:FlexComixフレア(2007年10月号~2009年6月号)
■全4巻

■購入する→Amazonbk1

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Tag [新作レビュー] 2009.05.12
redymadecrown.jpg阿佐尾きよは「レディメイド・クラウン」(1)


何故
月日は人を隔ててしまうのだろう
何故人は
人を隔てるようになるんだろう…



■グランフィリオ王立学院。その名の通り、王家直轄の学校である。それ故集まってくる生徒も普通ではなく、有力貴族や名士の子息・子女と、やがて国家に影響を及ぼしてゆくであろう子供たちがほとんど。学業などは目的ではない、ここは、将来へ向けた人脈作りのための、一大準社交場なのだ。そんな学院では今、一つの噂で持ち切りだった。「暁」さまがこの学院にいるらしい。暁とは、次代の国王を生むことが定められた、未来の国母であり、この国独特の制度によって選ばれる。そんな騒動に、元気が取り柄の女子生徒・リリィも巻き込まれ…!?

 元気な転入生リリィ、そんな彼女の近くにいつもいる、アッシュ。実はリリィ、噂の的の「暁」だったりします。国王を生む=国の将来を背負う存在である彼女には、当然ガードが。そのガード(護衛騎士)を務めるのがアッシュ。普段は普通の生徒として過ごす二人ですが、いかんせん行動的なリリィのおかげで、徐々に秘密がバレていきます。話のカテゴリは、ハーレムもののファンタジーになりますかね。暁は、身分を秘してグランフィリオ王立学院に入り、4名の夫候補を選出しなければなりません。最終的にその中から一人を選ぶことになるのですが、リリィのお相手は曲者揃いになりそうな予感。甘々なラブコメ展開にはなりません。


レディメイドクラウン
暁という身分を、リリィは快く思っていない。


 リリィのお相手候補ですが、現時点で確定しているのが、現国王の息子。暁制度をとっているこの国では、王の息子といえど、地位や財産は継承されないため、『持たざる王族』と揶揄されています。いわば暁制度を最も憎んでいる存在で、話に一つのドラマを生み出します。また確定ではないものの、有力と思われるのが二人。一人は学院イチの色男。そして、護衛騎士のアッシュ。今は主従の関係にありますが、この二人はもともと幼なじみ。そういった身分、運命を越えて、結ばれるかというテーマが描かれるんじゃないかな、うん。後一人は全く分からず。話はゆっくり進行していきます。

 複数人からの求婚に、望まない身分と、かぐや姫状態のヒロイン。この設定の場合、コメディにするのが常道。この作品もご多分に漏れず、コメディ(時々ロマンス)となっております。とはいえコメディとしては消化不良な感じも。というのも、ただヒロインが暴れ回ってるだけになっているなぁ、と。もうちょっといじめられる存在が出てくれば面白いかもと思いました。またどうしてヒロインが暁なのかという説明がされていないのですが、その辺もなんだか気になってしまいます。ヒロインの過去、さらにアッシュとの過去を描いていく中で、徐々に明らかにしていこうという意図なのでしょうが、どうも納得しきれない感じ。
 
 中には制度に対する疑問を投げかける人もいるかもしれませんが、そんなのは野暮ってもの。ファンタジーなのだから、いいんです。このシステム自体に無理があるなんてのは百も承知なんですよ、多分。でもいいんです。


【オトコ向け度:☆    】
→設定的にはここまでですが、ヒロインはじめ、親しみやすいキャラになっているので、嫌悪感を抱いたりする人はいないでしょう。
【私的お薦め度:☆☆   】
→コメディとしても、ラブファンタジーとしても、粗い印象。その割に長引きそうで、読み続けるのは個人的にしんどいかも。ハーレムものが好きな方向けというよりは、学園ファンタジーが好きな方に。


作品DATA
■著者:阿佐尾きよは
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:Flex Comics フレア
■掲載誌:Flex Comics フレア(2008年10月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:560円+税

■購入する→Amazonで購入するbk1


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2009.04.12
oujitoyamori.jpg天乃タカ「王子とやもり~執事革命~」(1)


「衣食住」を守る   
それがヴィレの"家守"です



■2巻発売しました。
 主人の身の回りの世話はもちろん、家事、護衛、そして話し相手と何でもこなす、執事を越える存在、それが"家守"。家守見習いのトトは、一人前になるために、貴族のお屋敷で修行中。けれど、どうにも彼の回りはトラブルが絶えない。ヤンチャで利かん坊な性格も災いしてるんだろうけど、どうやらそれだけではないようで…!?
 
 執事を越えた執事"家守"見習いの少年・トトの、トラブル続きの日々を描いたファンタジーです。舞台となっている世界では、メルトという比較的裕福な民族と、ヴィレというどちらかと言うと貧しく支配される側の民族が共存しています。長い間軋轢があった両者の間を繋ぐ架け橋として、"家守"は生み出されました。家守になるのはヴィレの人間で、メルトの貴族に雇ってもらう形で仕事を得ます。そんな家守の見習いとして修行中のトトは、ヴィレとメルト両方の血を引いており、それが彼自身のコンプレックスになっています。


王子とやもり
ちゃんと話を展開させる設定を組み込んで、進めていく。

 
 上記の通り、トトは王家の血を引く者。それ故に、彼を狙って様々な輩が攻撃を仕掛けてきます。基本はトトの「家守としての成長記」ですが、それ以外にも物語を仕掛けることによって大きく話を回します。ただかなりスローペースなんですよね。そこまで引っぱる力がこの作品にあるとも思えないんですが、どうなんでしょう。


【オトコ向け度:☆☆   】
→執事萌えな話ではないと思います。いや「黒執事」ベースで考えてはいけないのか…。
【私的お薦め度:☆☆   】
→一話ずつ完結させ、それと同時に大きなストーリーを展開させるという手法。その進め方は正解だと思うのですが、どうにも詰めが甘い感じが。薄いんですかね、いまひとつのめり込めなかったです。ただ話自体はオーソドックスな要素で展開されるので、読みやすさ、親しみやすさがあります。


作品DATA
■著者:天乃タカ
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:Flex Comics フレア
■掲載誌:フレア(2008年6月~連載中)
■既刊2巻

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Tag [新作レビュー] 2009.02.11
私だけのヒーロー柚木モカ「私だけのヒーロー」


  どうか
この夢のような時間が
少しでも長く続きますように…!



■特撮ヒーローオタクでひきこもりの美紅。双子の弟・蒼生はアイドルをしているのだが、ある日、「オレの代わりは姉がやる」と言い残し、勝手に海外へ旅立ってしまう。残された仕事に穴をあけるわけにもいかない、しかも担当のタレントに逃げられては自分の首が飛んでしまう…そう考えたマネージャーは、蒼生の残した言葉を実行することにする。最初は難色を示した美紅だったが、残された仕事が特撮ヒーローの主役で、しかも憧れのスーツアクターに会えるということで、思わず引き受けてしまう。その日から、アイドル・蒼生として仕事をすることになった美紅だったが、毎日ピンチの連続で…!?

 ヒーローもの、芸能もの、男装ものは数あれど、男装特撮ヒーローものはそうはあるまい。逆ハーレムのラブコメディです。憧れのスーツアクター(着ぐるみ着てアクションする役者さん)たちがイケメン揃い。状況はまさに天国なワケですが、現時点ではまだ憧れの状態。女だということはあくまで秘密ということもあり、色恋展開はまだ先かな。とりあえず方向としては、一役者として、スタッフたちと協力しながら良い作品を作り上げていくっていうのがひとつ。

 アイドルな割に描かれている仕事がコレだけだったり、ライバル俳優の嫌い方があからさまだったりと、腑に落ちない点はいくつかあります。どうせだったら「特撮現場あるある」みたいな色を出してってほしかったのですが、コメディだから良いのか。特撮ヒーローが好きな人ではなく、逆ハーレムものが好きな人が読むべき作品じゃないでしょうか?特に美紅憧れの颯さんは、爽やかで、器が大きく、さらに逞しい体つきと、最近では珍しい漢度が高めのキャラでございます。


【オトコ向け度:☆☆   】
→イケメンパラダイス逆ハーレムもの。読みやすさはありますが。
【私的お薦め度:☆☆   】
→この試みには敬意を表したいですが、展開に多少の無理が感じられるというか。今後脇役たちがどう絡んでくるのか気になる所ではあります。


作品DATA
■著者:柚木モカ 作者サイト→「クロスロード
■出版社:ソフトバンククリエイティブ
■レーベル:Flex Comics フレア
■掲載誌:FiexComicsフレア(2008年5月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:560円+税

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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.01.10
吉祥りら「先生、イケメンです!」吉祥りら「先生、イケメンです!~神谷クラス☆男子謹製~」


じゃあテメー
ダイヤで麻婆豆腐にトロミつけてみろよ!
イモにしかできねー事もあんだよ!



■舞台は、私立エリュオン学園。創立80年を誇る、由緒正しき全寮制男子高校である。新学期、イケメン揃いの2-Cに担任として赴任してきたのは、人の話を全く聞かないイケメンが大好物のイケメン変態(?)教師・神谷。彼の教育目標、それは毎年学園祭で開催される「イケメンコンテスト」に2-Cのクラスメイトと共に出場し、優勝すること。イケメンだが曲者揃いの2-Cの面々、イケメンコンテストでの優勝を狙うイケメン揃いの生徒会、そしてイケメン大好き・神谷が織りなす、ハイテンション・スクールコメディ。

 おもわぬ拾い物とでもいうのでしょうか。個人的にハマった感もありますが意外と(失礼)面白くて驚きました。基本的にはイケメン大好き教師・神谷が暴走→生徒たちが振り回されるといった構図なのですが、それぞれのキャラクターが確立されており、それをうまく使っていてなかなか面白い。ただ登場人物が多いので名前が覚えられないのですが。イケメンだからかはわからないですが、下世話なネタはあまり出てきません。テンションは高いけどなんとなく中村光っぽいかな。それも「聖☆おにいさん」の方ではなく「荒川アンダーザブリッジ」の方。話の流れ的にイケメンコンテスト開催でラストって感じなのですが、はたしてどこまで引っ張れるのか。
 
 個人的にハマったのは幾つか仕込まれているパロディネタ。イモの辺とか。あと、女装をする際格好が初音○クだったり涼宮ハ○ヒだったりと、男性の方が楽しめるネタがあったりします。


【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→イケメンだけしか登場しませんが、これはむしろ読みやすいと思います。ネタ的にも楽しめる要素アリ。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→男子ばっかりモノは結構好きです(メンズ校とか)。あくまでコメディ。ギャグ好きには多少物足りないかもしれません。とはいえ表紙とタイトルで違う想像をした方は、ぜひ一度手に取ってもらいたい。


作品DATA
■著者:吉祥りら
■出版社:ソフトバンク クリエイティブ
■レーベル:Flex Comix
■掲載誌:Flex Comixフレア(2008年6月~連載中)  
■既刊1巻
■定価:560円+税

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かくかくしかじか
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王国の子
びっけ「王国の子」(1)
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シリウスと繭
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レビュー
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レビュー
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レビュー
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レビュー
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